ぶっかけ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
『超美麗な作画』 そこにかかる魔法の正体とは…
やり残した『恋』の確認なんてするもんじゃない
目の濁った大人から見れば、そんな感想になってしまう
各所で称賛の声が上がる本作だが、その大半の根拠は『超美麗な作画』である
上限が許すのであれば、評価は☆5を裕に振り切る傑作
ストーリーは一言で表すなら『切ない』
主人公が自らの幼い恋に答えを出すため、確認作業に没頭する姿は確かに切ない
ここで描かれる切なさに、想いを重ねる人は非常に多いだろう
が___言ってしまうとそれだけなのだ
しかし、悪くないと思えるのは何故か?
振り返った時、多くの人が共感できる、汚れない幼き日の恋をテーマにしている事と、圧倒的な作画で構築する世界観が、見る者を魅了し、引き込むことで、脳がよこしまな判断をすることを止める…
これらが大きな要因となり、視聴後には漠然と「良い作品だった」と言う心地良さだけが残る
ストーリーに関して言えば、間違いなく物足り無いのだが、作画の凄さで、それを有耶無耶にする辺り、これはもう作画力がかけた『魔法』と言ってしまって構わないのではないかと思う
この魔法を体験することが、本作を見る価値になるのかもしれない