caju さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
高純度の短編アニメーション
蛍は6歳の暑い夏の日、山神の森で一人迷子となり一人の少年に会った。
そんな蛍が心細さからその少年に抱きつこうとした時である。
その少年は身を翻し、蛍は地面に激突するはめに・・・。
そして少年は謝りながらこう言うのだ。
「お前は人間の子供だろう?俺は人間に触れられると消えてしまう」
作品自体は1時間弱の短めのお話。
しかし 泣けます。
妖怪と人間の子のふれあいがとても丁寧な描写で描かれています。
イメージをとても大切に再現し映像化してくれた様に感じました。
夏目友人帳と同じ原作者とスタッフで安心して見ていられます・・・ニャンコ先生がいない事に違和感感じる程。
ギンの仕草のかっこよさや、蛍の反応のかわいさに胸がきゅんとします。
触りたいのに触れないもどかしさと切なさに胸がつまります。
時間の残酷さ、四季の巡り変わり。儚く切ない話ではありますが45分の間に暖かい喜びも憂いも感じられるはずです。
個の成長と近づく目線・・・心の琴線に触れっぱなしでした。
時間経過の描写に四季を描くのは日本人ならではの感性なのでしょうか。
よくある演出ですが、四季のある日本に生まれ育って良かったと思います。
{netabare}
ちなみに、個人的に一番のセリフをあげるとするなら
「もう夏を待てないよ」です。
これもう遠まわしに告白ですよね!
{/netabare}
EDも素敵でした。
神々しい歌声と監督やスタッフさんのツィッターで評されたのも納得!
もしこのアニメを原作未読の状態で観て二人に共感ができたなら、原作も読んでみてください。
蛇足ダヨ
{netabare}
本当に妖怪ものって素敵な作品多いですよね。
「うしおととら」が一番好きな作品になっている時点でお察しですが・・・。
人間と妖怪の友情や愛情に弱いのかも!
もしオススメあれば教えてください(≧▽≦)ゞ
{/netabare}