ローズ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OP曲には価値あり
モジュール77の中の高校で平和に暮らしていた時縞ハルト(ときしま はると)。
突然、モジュール77がドルシア軍に攻め込まれてハルトの幼馴染の指南ショーコ(さしなみ しょーこ)が死んだとハルトは思い込んでしまう。
ドルシア軍を撃退するためにハルトは謎のロボット・ヴァルヴレイヴに搭乗して戦う事となった。
大人同士の駆け引きのある政治や軍事に学生が文化祭のノリで立ち向かう印象。
まず、ハルトが簡単にロボットを操作できる事に対して違和感を持ちました。
ロボ系作品によく見られる、若者が操縦技術が無いにも関わらず自分の思い通りにロボを操れるというのはサンライズの伝統なのでしょうか。
始めは1機しかいなかったヴァルヴレイヴ。
攻撃を受けてピンチになる度に機体が増える事もロボ作品のお約束なのでしょうか。
結果的にヴァルヴレイヴは複数体になり相手の攻撃から味方を防御する事になりますが、
少し不自然に感じてしまいました。
面白い作品であれば内容に熱中して気にならないのでしょうが、今回の自分はダメでした。
少数精鋭で多くの敵を撃破するのは戦前の日本の妄信と同じ匂いがします。
あまりいい気分ではないですね。
ヴァルヴレイヴの攻撃方法の1つである「ハラキリ・ブレード」。
一体、いつの時代の言葉?と思ってしまいますが、外国人から見た日本人の間違った印象の中には残っているのでしょう。
外国人受けしそうな攻撃方法の名前ですが、自分には受け入れ難かったです。
良かったと思えるのはOP曲でしょうか。
OP曲でのT.M.Revolutionさんと水樹奈々さんの歌には圧倒されます。
紅白などの特別なイベントでしか披露できないのが残念に思える贅沢な曲でした。
自分のお気に入りのキャラは亡命してきたエルエルフ、
正義感が強い犬塚キューマ(いぬづか きゅーま)、
部屋に引き篭もっている天才ハッカー連坊小路アキラ(れんぼうこうじ あきら)あたりでしょうか。
アキラのように引き篭もっている世界から いきなり外へ出て活躍するのは難しいと思うのですが、キャラとしての魅力のほうが上回りました。
まだストーリーは中途半端な段階なので、キャラに魅力を感じただけでも収穫なのかもしれません。
ヴァルヴレイヴの戦闘シーンは迫力がありカッコイイのですが、肝心のストーリーは分割2クールの前半段階なので判断できません。
登場人物にはそれぞれ特徴的な個性があり、その点では期待以上の出来でした。
欲を言えば、敵対するロボがもう少しカッコよければ良かったのですが……
1期目が面白いのかどうかを決めるのは早計のような気がします。
とりあえず、全話視聴したあとで面白いか面白くないか判断したいと思います。