ローズ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生存戦略
近未来の世界。
宇宙へと進出した人類だったが、謎の敵対勢力・ウルガルに攻撃される事となった。
ヒタチ・イズル、アカギ・トシカズ、クギミヤ・ケイ、イリエ・タマキ、スルガ・アタルの5人のチームは「ザンネン5(ファイブ)」と呼ばれ、落ちこぼれの学生生活を送っていたのだが、初陣で味方の撤退支援の作戦成功とウルガルを撃退する事にも成功する。
人類は「ザンネン5」と呼ばれていた「チームラビッツ」に希望を託す事となった。
最新機体である「アッシュ」による戦闘シーンは迫力があり素晴らしい出来です。
他のロボ系作品と一番違う点は遺伝子を操作しているパイロットと人の遺伝子を組み込んでいる機体である事でしょう。
搭乗者の遺伝子を組み込んである事で能力が変わり、生存本能が高い時には敵から逃げ回る事となりますが、一旦戦闘本能が強くなれば非常に優れた戦闘能力を発揮します。
「チームラビッツ」での5体の役割もエース・大型強襲型・遠距離攻撃型・情報収集分析型・バランス型のように分けられて、非常に分かりやすくなっています。
たった5機+αという少数で大勢の敵と戦う事には疑問を感じますが、アニメ作品としては一般的でしょう。
少数精鋭で大勢の敵を倒すという事は戦前の日本軍の考え方に近い物を感じますが、登場人物や機体を多くするとアニメを制作するのが大変になります。
この辺りはツッコむ所ではなく、無視して純粋に作品を楽しんだ方がいいのでしょうね。
何故ウルガルが人類を襲うのかという理由も明確。
その攻撃に対抗する人類も当然応戦する事になります。
どんな理由があるにせよ、戦う事によって死んでしまう事を人が望む事はありません。
その点、遺伝子を組み込んで生存本能を利用している点は非常に良く出来た設定のように思います。
キャラデザインやロボ系作品が苦手だと言う人もいて、作品自体を敬遠している人もいると思いますが、
食わず嫌いはもったいないので、是非、時間がある時にチェックしてもらいたい作品です。
(2クール作品なので時間がかかりますが^^;)
人によって好みの差があるので一概には言えませんが、自分は面白い作品だと思いました。