メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時間テーマアニメでは、最高傑作シリーズと言い切ります。
■時間テーマアニメでは、最高傑作シリーズと言い切ります。
あえて書かなかったレビュー。アニコレで知りました。まずこれに感謝します。書かなかった理由は、あまりに優れたレビューがすでにあったからです。ただ、自分の簡易メモという意味でも残しておくことにしました。
■わかりやすい始まり。何がテーマになるか、はっきりした導入。長大な作品は「特に」それがなければ失敗しがちです。
タイムパラドックスならではの面白さを十分感じさせることができるこの作品は、小学生以上なら軽く理解できると思います。あまり難しいロジックはないので。
むしろ、齟齬の発生をスルーできるかどうかですね。細かいところに気がつきすぎるとこういう時間を扱った作品はには、かならず破綻がつきものですから。アニメに限らずですから、アニメ批判じゃなく。
冒頭の入り方、いいです。微妙な伏線の張り方も見事です。
いわゆる中二病全開の岡部と天才的女性科学者クリス、岡部となかよし、まゆり、主要人物を絞るなら、この3人でしょうか。もちろん他の外せないキャラクターも承知しています。
最後は、霞んで画面がみえなかった。この落とし方は、
本質的、構造的には{netabare}非常にスタンダードなものです。めずらしくはありません。
宮部みゆき「蒲生邸事件」もそうですね。
{/netabare}
あまたのパターンを知っていてもやられました。はい。
■日本のアニメでしかできない表現ではないか
{netabare}日本人はタイムトラベルものがとても好きなのではないかと日頃から考えている中で、まっこうからこの物語はそれに挑戦してきます。
岡部の過去改ざん目的が単純すぎる「まゆり」を命を救うという点に集約し物語が進んでいったところは非常によかったですね。複雑さを増す因果の報いが、クリスに向き、また別の可能性が生まれる。そうした点も時間改ざんを扱ったものがたりの
おもしろさですから。
{/netabare}
偏屈な私が、これはSFであると認めざるを得ないレベルの高いめずらしい作品でした。少し古めということがあるせいか、キャラの表情が平坦なのは残念でしたね。とにかく、すばらしい時間をありがとう。
以上、レビューというには、おこがましい感想文で失礼します。