ひろえっくす さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
惨劇の夜の幕明け…
昭和58年の山村で起こる謎の連続失踪・怪死事件。
事件は最初の惨劇を起こした前原少年の視点から始まります。
通称 『オヤシロサマの祟り』 と呼ばれるその事件を執拗に追い、
前原少年とその友人達の周辺を嗅ぎまわる初老の刑事。
何かを隠している友人達の不可解な行動。
綿流しと呼ばれる祭りの儀式と、友人の一人でもある神社の巫女の少女。
そして起こる最初の殺人。
閉鎖的な村落を支配する闇と、村に伝わる恐ろしい伝説。
少年達の身の回りで起こる、不可思議な現象の数々。
連続怪死事件の犯人は人か呪いか。
いくつもの悲劇を経て、村に巣食う闇と事件の手がかりが徐々に明かされていきます。
【感想】
最初は作画とか演出とか、その他諸々色々ひどいものもありましたが…、
15話あたりから声優の演技も板についてきて、演出や音楽もかなり良くなってきます。
21話や25話あたりは胸にくるものがありました。
ただ、自分は原作プレイ済ですが、アニメだと、どうしてもキャラの行動を眺める
第三者視点になってしまう為、
ゾクゾクするようなサスペンスを味わいたい人は、
原作からプレイしてみるのもいいのかもしれません。
自分の視点から、身に迫るような恐怖や、殺人を犯すまでに到った、怒りや狂気を、
おどろおどろしい音楽を聴きながら、何十時間にも渡って味わう事ができるのは
ゲームならではだと思います。
作画等は、続編の『ひぐらしの鳴く頃に 解』になると、かなり改善されており、
次作は自分が今までに観た作品の中でも、トップに入るほどの名作でした。
怖いイメージがあるので、避けている人も多いかもしれませんが、所々にギャグや萌え
も織り交ぜてあり、カメラワークで視点を外す等の事はしてあるので、そこまで後に残るほどでは
ないかな、と思います。
先入観やイメージで切るには大変惜しい作品です。
是非一度、視聴してみて下さい。