ひろえっくす さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
不思議なパズルのような作品
ef - a tale of memoriesの続編です。
前作で残った謎はこの物語で明らかにされ、また意外な人物達が物語に関わり始め、
まるでパズルのピースが組み合わさっていくように、物語が完成されていきます。
おそらくこの物語の主人公とヒロインは、前作に登場した青年と女性なのでしょうが、
テーマとしては画家と音楽家たちの、芸術に対する想いや苦悩に焦点が当てられており、
それらの音楽や表現が、物語自体に反映されて、悲しくも美しい
芸術的な雰囲気をもった作品に仕上がっています。
この作品では、前作よりもさらに人間の深い心理、
憎しみや狂気、絶望と恐怖といった、人の暗くて醜い部分に
スポットライトが当てられ、描かれています。
(観る人によっては、目を背けたくなる描写かもしれないです)
でも、自分はこの作品の中の話が一番心を動かされました。
もしかしたら、狂気の果てに、憎むべき相手の為に
流せる涙というのもあるのかもしれません。