退会済のユーザー さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
青春の免罪符
なんか「ハチミツとクローバー」みたいだったが・・・
中途半端なリアリティとラノベ的なキャラ立てがミスマッチを起こしている感がある。でも内容自体はまずまず。ラノベにしてはなかなかシビアなテーマで、青春ものとしてうんうんと頷ける部分は少なからずあった。天才と凡人、その距離感から生まれる苦悩、嫉妬・劣等感・孤独等々描こうとしていた部分は良かったとは思う。
ただ、主人公のソラタは凡人故に挫折を味わうわけですが、天才と凡人との差、才能の有無を嘆くほどテーマに突っ込んだ話が出来てはいない。なんせ初心者が短期間で企画を練っただけで・・・しかも別ジャンルの天才相手に嫉妬・劣等感を抱く、その気持ちは十分理解出来るが共感は出来ない。もしソラタがずっと以前からゲームを作り続けていて、短期間で「ましろ」がそれ以上のゲームを作ってしまった!というお話だったなら、それはストレートに才能の問題になりうるとは思いますが。
なんでそういうお話にしなかったのか途中まで疑問でしたが、どうやらチャレンジ精神を謳いつつ、夢を追う厳しさを描きたかった作品でもあったようです。青春モノというのはモラトリアムを切り取って描く事が多いが、本作はその先の未来をカッチリ見据えた進路相談ドラマ。とりあえずチャレンジすることは無駄じゃないぜ!っていう事言いたいのは伝わりましたし、まぁなんか良い話でごにょごにょ纏めています。
サムゲタンはともかく人を選ぶ作品ではあると思いますね。
とにかくクッサクサで見るに耐えん時が結構ありましたので(笑)