ソルバルー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白い
先の未来が日記として記されてゆく未来日記を持つ12人が『神』の座と生き残りをかけて戦うお話。主人公はその12人の一人である根暗な少年で、同じ「日記所有者」のヒロイン少女の助けを借りながら戦っていきます。バトル40%戦略、陰謀30%恋愛30%くらいの比率って感じです。
結構ドキドキハラハラな展開が楽しめました。敵の裏切りや、互恵関係なんかもあり、終盤の超展開も非常に面白かったです。
所々、このキャラ馬鹿なんじゃね?おかしくね?ってのはありますが、あんまり斜めに観なければ楽しめます。
{netabare} ひねくれ者の自分が序盤に思った事ですが、例えば、逃走日記の9thはもともとテロリストだが派手に事を構えて、更に社会的なおたずね者レベルを急上昇させるのは明らかにバカの所業。2ndが因果律についてどの程度の知識があったかは不明ですが、死体があるのに家に主人公を招くのも変じゃね?6th出場当初、心の声でも協力的だった癖に、やはり裏切ったり。視聴者に意外性を強く提供しようとしていたのか、納得できないヶ所もちらほら。 {/netabare}
と、粗ばかり挙げ連ねつつも観ている時はワクワクしてしまい、「この先どうなるんだろう?」って毎回思わされていました。殺伐とした中に挟まれる由乃との恋慕にもニヤニヤとしてしまいますが、「でもいずれは決別して戦うのだろうか?」と不安を感じてソワソワしたり。
{netabare} 物語が佳境に入り、2ndが激しく主人公を攻めている際、『雪輝日記』に書かれてゆく「心配」とか「助けなきゃ」という文面が個人的にはとても泣けました。狂っちゃってて大きな矛盾を違う形で解決しようとし、その方向性で突っ走るしかないという由乃の悲しさがこの作品で一番胸を打たれました。 {/netabare}
未来日記のこのアイデアはとっても素晴らしいと思います。原作漫画は終わっていますが、設定だけまんま引き継いでキャラやストーリーを一新した続編なんかが出たら、是非観たいと思います。
エグくてグロくて突っ込みどころのある作品でありますが、自分は結構楽しかったです。ままオススメ作品です。