CountZero さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
王道ファンタジーだけど…
設定がちょっと変わってるんです。
基本はごくごく普通なファンタジーです。
FFやドラクエ世代はなんだか懐かしいくらいです(笑)
物語のスタートは伝説の勇者の遺物探しで、魔術師と女剣士のペア。
使う魔法も決まった呪文を唱えて放つ。
女剣士の持つ武器は大きな剣。
出てくる他のキャラクターたちも…。
うん。
やっぱり懐かしい感じ(笑)
でも、そんなありきたりな設定の中に不釣り合いにも感じる「世界を滅ぼす力を持つ魔王をさえ倒してしまう勇者は本当に人間といえるの?」という、普通はファンタジーで無視される現実的な視点が取り上げられて、ストーリーに独自の深みを与えています。
この設定が伏線となってどのように物語が進展していくのか気になり始めて、結局最後まで見てしまいました。
ただし、まだお話は完結していないです。
あにこれでも「もっと評価されるべき」作品に挙げられていますが、きちんと完結したら本当にそのとおりだと思います。
タイトルやキャラクターでいまいち興味がおきない人もいると思いますが、「コードギアス」のルルーシュとスザクのような友情が好きなら、主人公のライナとシオンのスケールの大きな友情にも好感を持てると思います。
ライナとペアを組むフェリスの二人の掛け合いは、見ていて微笑ましいというか楽しいので、結構たくさんある残酷な描写や、重いストーリーで作品全体が暗くなりすぎるのを上手におさえています。
いろいろと説明不足な所やご都合主義な所など突っ込みどころもたくさんありますが、個人的には楽しめました。
私はライナとフェリスの関係が気になるので、ちゃんと第2期も希望したい作品です(笑)