明日は我が身 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
主人公『私』の気付き
大学生の主人公が数々の平行宇宙の中で数々の選択(主に入るサークル選び)をしたなかで、どの世界でも小津という妖怪のような男によって大学生活がダメになってしまう、というスタンスで進んでいく話。
不毛な大学生活をさせる妖怪だとさえ思っていた小津が実は{netabare}彼女のことを一途に思って色々企んでいたやつだと知った主人公が、自分だけが大学生活を不毛に過ごしていたと気づきます。
しかし、実際にはそれも自分の思い込みに過ぎず、高望みをしすぎて足元の生活の価値に『私』が気づけなかっただけだった・・・{/netabare}というストーリーでした。
確かに現実にもよく近くに当たり前にあり、それでいて本人が納得出来ていない事はありますよね。
でもこれからはそういう思い通りに行かない現状も、簡単に無価値と決めつけずに、それそのものを大事に思って行こうと思える作品でした。
それに気づかせてくれる、いわば「人生を楽しんでるやつ」。僕らの身近にもいますね、多分。