坂下雄一 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
上手くは言えませんが
麻枝准さんらしさを感じることが出来ました。
麻枝准さんの作品にはある種の「共有出来なさ」みたいなものが常につきまといます。
得体のしれない悪意に晒されて苦しむんだけど、それは他人からすれば下らない悩みに過ぎない(ように見える)。
何か嬉しいことがあっても、端から見ると滑稽だったりします。
不器用というか、未熟というか。
でも、それなりに頑張る。
「誰かに認められたい」ではなく「誰かのためになりそう」ぐらいの感じで頑張る。
その結果出来上がったものは、やっぱりどこか歪んでいて他人には理解しづらい。
一般的には、ただの自己満足言われてしまうようなもの。
でも、その頑張ったことが誰かを助けたりもする。
頑張った本人が助けたことを知らないうちに。
{netabare}
『きっとその誰かは…見知らぬあなたにありがとうって…一生思い続けるわね』
{/netabare}
私のとってのAngel Beats!は、この優しい言葉に尽きます。
みんなの、それぞれの「頑張り」を私は切り捨てることが出来ません。
素晴らしい作品だと思います。