ひろえっくす さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
至高の神作
CLAMP作品の独特の絵や世界観が苦手で、最初は敬遠していましたが、
流石に高い評価を受けるだけ事はあります。
登場人物が多い為、最初の方は主人公ルルーシュの学園生活を中心に、世界観や人物描写に
話を割かれ、戦闘も劇場的犯罪のようなものが多かったですが、
8話の救出作戦からメカアクションバトルの要素が強くなり始め、10話の成田連山の話から戦略色が
強くなって、最高に盛り上がってきます。
あっと驚かせるような仕掛けや戦術、鬼神のようなランスロットや紅蓮の強さは、
手に汗を握るような興奮と爽快感を覚えました。
独裁と政治。支配、差別、テロリズム、惨劇と虐殺。
戦争アニメとしても見ごたえがあり、平和な日常と忍び寄る悲劇との対比は印象深かったです。
また、たくさんの登場人物たちの交錯する利害関係、恋や友情、愛情と憎悪、協力と対立、
そしてすれ違う心。
復讐心と捨てきれぬ人としての心の葛藤の描写には、心動かされるものがありました。
でも、この作品の良さを本当の意味で理解できるのは、R2を観てからの2周目からかもしれません。
やがて待ち受けている悲劇の前に、登場人物たちが何を考え、
何を願っていたのか。
そして、その優しさから生まれてしまった悲劇に涙しました。