せんせい さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本編は視聴必須。しかし別物としてとらえた方が良い。
シュタゲをアニメ・ゲームとも楽しんだ僕だったので。
念願だった劇場版に行ってきました。
いくつもの世界線を渡り、ついにシュタインズゲートにたどり着いた岡部倫太郎。その世界線上の2011年に起きた出来事について描かれています。
※テレビ放送でのアニメ本編は24話までですが
オリジナルストーリーである25話を見ることをお勧めします。わずかですが劇場版への伏線が張ってあるので。
岡部倫太郎が、リーディング・シュタイナーの能力を使い、様々な世界線での記憶が現実として残ってしまう。その結果シュタインズゲート上において自身に負荷がかかり、R世界線に移動してしまう。
岡部のことを皆が忘れてしまうということを悲劇を防ぐために今度は紅利栖が観測者となって奔走する。
ストーリーは本編より盛り上がりに欠けますが、とても構成がしっかりしています。本編のオマージュ発言や、様々な世界線の記憶が「デジャヴ」として残っているという設定などは、映画タイトルからもわかるように秀逸だと思います。
ですが、本編とは多少の食い違い(矛盾?)や疑問点があります(僕が設定を知らない可能性もありますが)。
例えば
・R世界線とはそもそも何なのか。本編1話におけるα世界線からβ世界線に移行する時に、人が全く消えてしまった現象と何か関連性があるのか
・R世界線に移動してしまう理由が、「オカリンがシュタインズゲートを現実世界と認識できなくなる」ということだが、それだとなぜ存在が消えたオカリンがR世界戦に移動してしまうのか理論的に証明できない。
・オカリンのR世界線移動後、助手の携帯電話の電話帳になぜオカリンの名前が入っていたのか
・タイムマシンが48時間以上さかのぼれる理由が提示されていない
などなど、映画の上映時間的に設定が無理やりだった感も否めない感じでした。
しかしながら、それ抜きにしても、楽しめたし感動しました。
原作のゲームだけしている人には好き嫌いが分かれるかもしれません。
OPがいとうかなこさんで相変わらず凄い良かったです。OP映像にはもう少し動きが欲しかったです(厚かましい)