メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
唯ちゃんの成長が突き刺さる。文句なしに、はまれる。何か問題でも?
今日たまたま、ロケ地に寄ったのですが、そこでひとつ気がついた。彼女らが入学する大学はN女だったと思うけど、あれは京都ノートルダム女子大学のNなんだろうな。北山通り沿いだし。
以上追記
---------------------------------------------------------------------
ほのぼのはずなのに、突き刺さる話。つまんない話なのに、物語としても、まとまりがある。不思議な作品。なんで泣いているだよー、自分です。
「大好き」としかいいようがないのです。起伏もぜんぜんない。イベントは平凡な高校生活そのもの、部室でだらだか時間がすぎていく。お菓子を食べて紅茶を飲んでいるだけ。――ここがいいのだ。それを徹底した作品づくりこそが本作の真骨頂なのです。
ギターをとりにいくX話はなかなかでした。(どうも何話だったか記憶が混濁しているようです。ごめんなさい)
文化祭演奏の際{netabare}、ギー太を忘れとりに家に帰る唯。急いでいるため部屋のフローリングで滑りかけるシーン。覚えていますか。彼女はこんどこそは持ちこたえられるのです。滑らずに{/netabare}たちおなるのだ。泣いた。
このシーンはぜひ1話(これも話数が自信がない)と比較してください。学校に間に合うかどうかも含めて。つまり最初の話では、{netabare} 滑ってしまうわけです。やっぱりという感じです。{/netabare}このシーン対比はは唯ちゃんの未熟さを示しているのではないかと。
そして、文化祭の演奏に間に合わせるための場面では、{netabare} 転けたりせずに持ち直すのですね。転倒したりせずにしっかりとしているのです。{/netabare}
この差ははすごい。京都アニメの演出力です。記憶している場合ほど、感動してしまうシーンでした。
そして、修学院駅(京都){netabare}踏切で信号待ちする。待ち時間の僅かな間のその場の駆け足で2年前の〝わたし〟と対話する唯。実際はもっとスケール感が小さな駅と道路ですがほんとに2次元がそこにいるようなのです。
つまり、何も考えずに「学校に行くこと」だけを考えていた彼女がそこまで成長したのです。これもみごとな演出!!でした。
このように、澪ちゃんも含め彼女(たち)の成長は観ているものもわかるし、{/netabare} ぼけをかます、天然であっても、なんとなく唯も自覚しているわけです。
それがボクらにつきささる。ぜひ、比較して観てほしいポイントになります。
おもわず、唯ちゃん宅場所にいってしまった記憶がよみがえります。後年、修学院駅を見にいったりしてしまいした。
オープニングの自転車シーンがたまたま車を止めた際に木津川にあることも気がついたし、たまたま知人が住んでいるので、それが目的ではありませんでしたが、鑑賞後に気がついたのです。たまたまです。
それにしても、泣かされました。ほんとに泣かされちゃいました。たいしたことではないんですよね。身も蓋もない女子高生の平凡な日常世界にここまではまれるとは。ほんとにありがとうです。
ちなみに、好きなキャラは、妹の憂いちゃんがいちばんです。姉思いのしっかりもの、やさしい気遣いができるいい娘でしたね。忘れられない作品になりそうです。
※ちなみに、ふた桁回も観ているのに、何話か、思い出せなくてごめんなさいです。1-2期の記憶混濁もありそう。(^0^;)
原作は読んでみました。原作ファンには申し訳ないですが、これは京都アニメの力が作った総合作品だと思います。