かげきよ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少年と小人に芽生える絆の物語
レビュータイトル通りシンプルな絆が見られ程良く感動は味わえました。
シンプルで気軽に楽しめるとも言えますが、ありがちで物足りないとも言えます。
個人的には後者の印象で、物足りなさを感じてしまいました。
少年とアリエッティ両方の目線で物語は進みますがどっちつかずで話が薄まっています。
もう少し掘り下げてほしかったですね。
少年に関しては母親の描写をもう少し入れて欲しかったかな。
「母も昔小人を見た」なら、その出会いで勇気付けられ頑張って少年を育てている事を
もっと伝えてくれれば深みに繋がった様に思います。
作中だと息子に大事な時が迫っているのに放置している様にも見えてしまいますので。
アリエッティの最初の方の冒険的な出だしはかなり良く
わくわくと世界観に広がりを見せてくれたのに
後半に行くに従い萎んでいってしまいました。
また、少年とは理解し合えても種族の違いは乗り越えられないという壁に寂しさを感じます。
壁にひびが入り、もしかしたら理解し合えるかも
という希望ももう少し上乗せして欲しかったと思ってしまいました。
物足りなさも感じましたが94分という時間の中で良く纏まったストーリーにはなっています。
ちょっとした童話と捉えれば気軽に楽しめる良い作品だと思います。
家族で観るにはちょうど良いですね。
雑記:【私が小人なら】(本当に雑記です){netabare}
私が小人だったら多分カマキリかトカゲなんかに捕食されてしまいそうですが…。(^_^;)
人間と話せるという最大の利点を生かし人とのコミュニケーションを図ります。
危険は伴いますが、この大きさでは自然界では生きていけません。
繁殖力も低いので(この大きさならもっと多くの子供が必要)
絶滅を逃れるには人間の手は必要です。
『性悪人間に当たる確率<自然界の脅威』と考えて、人とより良き隣人になる道を歩みます。
人間観察をして穏やかな性格の者を見つける事から始めます。
教会とか見つけられれば御の字ですが一般家庭とすると、
まずはおばあさん辺りに置き手紙から。
「砂糖お借りします」「醤油お借りします」と書いておき反応を見ます。
この作品の様に子供に手を出すのは危険です。何するか分かりませんので。
おばあさんに業者呼ばれたり不穏な行動があれば命懸けで逃げ出します。
しかし、もし返信や供え物があればしめたもの。
時々ちらりと顔を出して話しかけてあげても良いかも知れません。
「いつもありがとう」としおらしく。
世間話や愚痴を聞きつつ他の家族の情報を聞き出し家族に正体を明かせるか探ります。
そして明かせられる様なら紹介させてその家に居つくと思います。
慣れ合うまでは行きませんが、
時々は細かい隙間の掃除など手伝って上げてポイントは稼ごうと思います。{/netabare}