三崎鳴 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

本編を見た人/原作をプレイした人には薦めたい映画

「Steins;Gate」TVアニメ版最終回後の後日談となる｡TVアニメ版を視聴している事か原作をプレイしていることが前提の内容なのであしからず｡あらすじを以下に紹介｡
岡部がシュタインズゲート世界線にたどり着いてから一年後､岡部が過去の世界線で経験したことがデジャヴとして脳内に鮮明に蘇るようになっていた｡日本に帰国した紅莉栖と岡部がコインランドリーにてばったり遭遇しデジャヴとリーディングシュタイナーの関係性について話し合っていると､その最中に岡部が消失する｡それに慌てた紅莉栖は慌ててラボに戻りまゆり達に岡部のことを聞くが彼の存在はもともと無かったことに､紅莉栖の記憶の中にすら居なかった事になっていた｡何かが欠けた日常に覚える違和感は次第に大きくなり紅莉栖はタイムリープマシンを完成させ､彼の居なくなる前にリープすることを決意した――
良かったか悪かったかと聞かれれば良かった､程度の無難に纏まった作品｡第一に圧倒的な尺不足が目立つ｡アニメ版のように長く尺を取れなかった影響から展開が全体的に駆け足気味だったのが悔やまれる｡しかし起承転結を通じて丁寧な作りではあるのは確か｡本作に思い入れがあるファンなら満足な出来であろう｡本編が綺麗に纏まっていた事から蛇足になりかねないと危惧されていたが杞憂に終わった､と個人的には感じている｡内容の難解さは本編より若干高いかも知れない為本編がイマイチ理解出来なかった人はこちらもあまりピンと来る内容ではないだろう｡