2S-305 さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
強烈なフェチズム・・・尻の表情は豊かです。
4人(+1人)の少女が「示現エンジン」をねらう謎の敵性体「アローン」と戦う近未来の伊豆大島を舞台としたSF美少女友情戦隊フェチアニメ。
リリカルなのはやセーラームーン・プリキュアを彷彿させる設定・ストーリーで美少女もののある意味王道で、オープニングやキャラクターデザイン、作画もかなり良い出来なのではないかと思います。
しかしながら、なんと申し上げましょうか・・・このアニメのコンセプトは明快です。
一言 「 尻 」 アニメです。
設定・ストーリーその他すべてはひたすら「尻」を見せるための「取って付け」であって、脇役に過ぎません。
音楽やセリフで良いシーンになるはずのところでも・・・・「尻、どっかーーーん」です。
いやはや、ある意味これはこれですごいのかもしれません。
ストーリー・展開等のすべてを投げうってでも「尻」をおいしく見せるフェチズム・・・・。
執念と思えるほどの固執っぷりで、その甲斐あってか、ホットパンツのおしりがありえないぐらい「エロく」見えてしまいます。
「尻」を除けば普通のド派手な美少女戦闘アニメとして気軽に見れる内容で、敵のしょっぱさとかこの手のアニメお約束のご都合展開など色々笑えるところもあります。
ただ、このアニメで作り手にとって一番重要なのはストーリー・展開ではなく、ただひたすら「尻」に対するフェチズムを追求するといったことだと思いますので、その点では作り手の意図が全くブレない作品であると言え、少女の「尻」にとことん固執するという極めて不健康な試みを、やり遂げてしまったということについては驚きを隠せません。
(ストライクウィッチーズの輸入BDを視聴したので一部修正)
しかし、俗に「下半身アニメ」といわれるストライクウィッチーズと比較すると、パクリ・寄せ集め、サービスシーンてんこ盛りなところは同様なのですが、あちらはキャラの表情などの描写が非常に豊かなことと、のっけからあからさまな「下半身丸出し」(失礼)かつ猫耳・しっぽ付というとんでもなく荒唐無稽な飛ばしっぷりなため、比較の対象が「お色気・爆乳路線もの」を基準として見てしまい、「この手のアニメにしては絵面に品もあり割と良いんじゃないか」などと思ってしまいましたが、この作品の場合は、美少女友情ものをベースとしているので普通のアニメを基準に見てしまうため、露出頻度こそ少なめですが、ストライクウィッチーズにあった「キャラの表情の豊かさ」が失われ、その分「尻の表情の豊かさ」が強調されていることもあいまって、作品としてある種の「下卑たいやらしさ」を感じることになってしまったのではないかと思います。
私は、最終的に面白ければパクリがあろうがなんでも良いと思いますが(スト・パンぱくり元の一つの「トッ○をねらえ!」なども元々パロディー・パクリアニメの類ですし、パクリもオマージュも観る者にとっては同じことです。)、どうも上記の「いやらしさ」を感じてしまったことが、この作品の致命的なちぐはぐ感を拭いきれないものとしてしまったように思います。
結論としては・・・・やっぱり「おしり」が好きな人向けの作品です。