むじ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
音楽好きには観て欲しい。
HIPHOPチャンバラアニメ。
HIPHOPといっても日本で一般的に認知されているいわゆる「ギャングスタラップ(俺は悪いぜと言い放つ様なHIPHOP)」とは全く違うHIPHOPでいわゆる和製JAZZY HIPHOPです。
2期の最初の方でこてっとした四街道の日本語ラップがきけるぐらいですかね・・・
アニメには正直詳しくない私が監督がどうのといってもなんの足しにもならないので、音楽面だけ言わせてください。
このアニメの音楽に関わっている人の中には世界的にも名を残した人が参加しています。
もう少し掘り下げて言うと、音楽を担当しているのはSHAKKAZOMBIEのトラックメイカー、マイクアキラ以外の四街道、
そしてNujabesです。
アニメ内の重要シーンで流れるBGMはほとんど自身のアルバムからの曲です。もちろんハイドアウト名義も含めます。
OPではshing02が、EDではMINMIがNujabesのトラックの上でアーティストしてます。とても気持ちいい音です。
そんなNujabesの世界観の中でこのアニメは動いています。JAZZやHIPHOP、そしてメロウな音楽が好きな方には一度観て欲しいです。
物語の内容自体は、正直「普通」だと思います。アニメの王道展開をサムライ達が毎話繰り広げるといった具合です。
しかし超王道展開をとても綺麗に見せてくれると感じました。そのおかげで物語の独特な設定にもすっと入っていけました。
だからと言ってハードル下げてると最終回に向けての展開にドキドキさせられること間違いなし。
江戸の時代設定でも言葉遣いは現代です。かたっ苦しさはなくゆっくり観られると思います。
{netabare}
印象に残った場面の感想(もはや超個人的備忘録なのでネタバレで隠しました。)
1話で場面切り替えの時、スクラッチで切り替えをしていたのですが、ちゃんと対になってる場面では同じ音ネタを、ひとつひとつ同じスクラッチの仕方ではなく、単調なベイビースクラッチも一度も無かったのが印象的。おざなりにしてないなと一人で唸ってしまいました。
11話のBGMは衝撃的でした。一つはジンが冷やかしだと囲まれて倒された後、とぼとぼ雨の中をなにか考えながらゆっくり歩くシーン、あそこで流れたBGMがとても綺麗でした。ドロップ音もあえて大きくしたのか、印象的で、あのシーンをよく引き立てていると思います。本当、音楽だけは満点な作品だと思います。
そしてその後女郎屋から女を連れ出し逃げるシーン、そこから流れ出すBGMがハイドアウトのアルバムでした。Nujabesが音楽を担当している時点で予想はしていましたが、普段良く聞く曲が初見のアニメの後ろで流れるというのはとても衝撃的でした。少し違和感があったのですが、雨上がりの音ということで伝わってきました。
二期の最初、なんともストリートカルチャーをかなり掘り下げててびっくりしました。江戸の世界でタギング戦争なんでものが観られるとは・・・www
しかも戦闘シーンではしっかりNujabesではなく四街道が良い感じのループサンプルで日本語ラップ。けどやっぱり浮きすぎてた印象も。
{/netabare}