okome77 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
予想もつかない展開!!絵柄に騙されるw
昨年、映画が公開され、今年も新作が公開予定の作品ですが、可愛らしい絵柄なのに話は重いです。
主人公・鹿目まどか(CV:悠木碧)は自分を呼ぶキュゥべえ(CV:加藤英美里)という不思議な生き物を助けます。そこから彼女と友人の美樹さやか(CV:喜多村英梨)は魔法少女と魔女の戦いに巻き込まれていく。一つ願いを叶える代わりに魔女と戦う宿命を背負う魔法少女となるが、それは魂をソウルジェムという魔法少女の力の源にされ、穢れを貯め込み過ぎれば倒すべき敵である魔女になるというものだった。
先輩魔法少女の巴マミ(水橋かおり)の死、さやかの魔女化、さやかを救うために一緒に死んでいった佐倉杏子(CV:野中藍)、まどかを死の運命から救うために魔法少女になって何度も同じ時をやり直してきた暁美ほむら(CV:斎藤千和)との出会いを経て、まどかは魔法少女の悲劇を終わらせるためにキュゥべえと契約し、魔法少女となって神と同等の存在になる。
3話でのマミさんの死からだんだん話が重い方向にいって、
魔法少女が恨みや憎しみの感情を溜めこんだことで魔女へと変化していってしまうという展開は中学生には荷が重すぎるものだと思いました。願いを叶えてもらったらもう救いはないんです。中でもさやかは一番人間らしく、醜い部分も全て見せてくれて魔女化までしました。作中で一番かわいそうな女の子でしたから印象も強いです。ほむらのたった一人の友達であるまどかを救おうと必死な姿も印象的で、彼女はまどかを救わない限り救われないんです。でもそれがまどかを最強の魔法少女にする結果になってしまいました。
ぶっ飛んでいるようで、友達や大切な人を救うために自分自身が全てを背負わなくてはならなくなったというシンプルな話でもあると思いました。その中にもっと細かい少女たちの心情だとか考えが含まれているので、一度見ただけでは全てが納得できる話ではないと思います。何度も見直すことでもっと深い部分が見えてきたり、視点を変えて見えるものもあるのかなと思う作品だったと思いました。
また梶浦由記さんの音楽がとても良かった!!劇団イヌカレーさんの魔女の住む世界なんかも凝っていて、独特な世界観が好きでした。