waru さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
俄然面白くなってきてる
4話まで視聴の感想
ここでの評価は低いようですが、物語の構成やキャラクターの心理描写は非常に丁寧に練られていて感情移入しやすいです。
設定がしっかりしていてテーマも主人公たちの成長物語と単純明快で今後のストーリー展開も破たんする可能性が少なく期待がもてます。
作画についてもわざと崩した描写はありますが、手抜きは全く感じません。特に戦闘シーンは他のロボットものと比べても頭一つ抜けている印象です。
キャラ絵で敬遠している人もいるようですがもったいないと思います。最初違和感があってもある程度みていれば見慣れるものだと思いますし。
主人公たちへの感情移入度はかなり高く、主人公たちの保護者感覚で毎回はらはらさせられます。
{netabare}
4話ネタバレ感想
■前回3話は補給部隊を叩くはずが精鋭部隊との交戦になり絶体絶命のチームラビッツでの引きでしたがAパートはスズカゼ教官の過去話でスタート。
・教官が元優秀なパイロットで全滅した部隊の生き残り
・パイロットとしての能力がなくったため教官に任命される
・指導する生徒は人口的に遺伝子操作され入学前に養父母の記憶を全て消去されている
特に最後のはさらりと語られますが重い設定です。
ここの説明は教官とレイカ整備士長が飲みながら教官が仕事への不安を語るシーンで行われるのですが、あんまり話を整備士長が聞いていないようでいて的確なアドバイス
「あなたは生きて帰ってきたじゃない、全滅した部隊でただ一人。それを教えればいいんじゃない?ね」
整備士長の適当性格と見せかけて実のところ頼れる人であるという人物説明もしっかりされていて丁寧なつくりだなあという印象
■シーンは3話戦闘シーンに戻ります
・タマキの窮地を救うためイズルはアームガードでバリアを展開する
前回の特訓の成果ですね。しっかり繋げてきてます。
・しかし戦況は変わらずタマキは弱音を
タマキ「一度くらいデートしたかった~」
イズル「えっと、それは帰っても無理なんじゃ…」
一同総ツッコミ「そこは出来るって言っとけよ」
戦闘中に何を悠長なと思われるかもしれませんがこの作品の独特のノリで面白いと思います
・一同ツッコミをいれたことでみんな落ち着いた様子
・それでも損傷は大きく撤退が必要
参謀次長「撤退はゆるさん。貴様らにいくらかけてると思ってるんだ」
・テンションだだ下がりで機体がうまく制御できなくなる面々
・その様子をみて参謀次長も仕方なしに撤退を許可
・撤退を開始するも兵装をもたないケイが狙われ大ピンチ
・イズルが間に入るも直撃を受け自走も脱出もできない状態
・指令の用意したチームドーベルマンが増援に現れ事なきを得る
相変わらず戦闘シーンはスピード感がありロボットのギミックかっこいい
4話までの戦闘ではイズルに負担が集中しすぎてる気がしますが、こっからチーム全体の力が上がって負担が減ることを強調する伏線と思われますね
■帰還後のパート
・教官は整備士長と飲みながら戦闘でイズルをあきらめかけたことを悔いて泣く
声優さんの演技がうまくてちょっとうるっときました
・チームラビッツは自分たちの覚えていない親の話になりちょっとしんみり
■翌日の学園に帰るシーン
・整備士長と教官は幼馴染
・整備士長はお嬢様で親がが口うるさく実家に戻るらしい
何気に幼馴染、口うるさい親、帰るべき家とチームラビッツが持っていないものを対比させて、記憶を消されて失ったものの大きさを強調させます。せつないねぇ
しかし、ただ悲しいで終わらないところがこの作品の良いところ
・教官がチームラビッツに
「あなたたちだってこれからよ。たくさんいろんなことがあるから。戦うだけじゃなくて。生き残るわよ絶対に!」
教官の心情をAパートから丁寧に描いてきたことでこのセリフに説得力があり前向きにさせてくれます。
4話サブタイトル「喪失」は3話の引きから誰かいなくなるのかという視聴者のミスリードをさそいつつ、その実チームラビッツの失った過去の記憶のことですね。このあたりもうまいな
ここまでのところは悲惨な境遇に主人公が思い悩み葛藤することよりもどんどん前向きに成長していく姿に重点がおかれているのかなと感じます。(ウジウジ悩むのもそれはそれでおもしろいのですがちょっと食傷気味ですし)
次回も期待します
{/netabare}