てけ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作未読組にとって、かなりすっきりするシナリオ。化物語を見直したくなる
原作未読。
化物語、偽物語視聴済み。
化物語レビュー→ http://www.anikore.jp/review/387504/
偽物語レビュー→ http://www.anikore.jp/review/439825/
GWということでGWが舞台のこの作品を視聴。
時系列としては化物語の直前の話。
物語シリーズらしく、会話劇に主軸が置かれているのは変わりません。
1話で終わる内容に結構な時間をかけています。
ただ、今回は主人公の阿良々木暦(あららぎこよみ)の過去、性格等、化物語では明かされなかった真実が明らかになり、ずいぶん内容が濃い印象を受けました。
特に偽物語とは大幅な隔たりを感じました。
・控えめなエロ描写
・密度の高い会話
・{netabare}忍野メメ{/netabare}の存在
この辺が、個人的には大きなポイントです。
実際は、重要ではない描写も多いわけですが、対話の中で核心に迫る言葉が出てきて、もやもやしていた部分が晴れていく感覚は快感。
視聴後に化物語を見直してしまいました。
{netabare}
・羽川 翼(はねかわ つばさ)に八九寺 真宵(はちくじ まよい)が見えたワケ(本当の両親がいないから迷っている)
・同じく翼の「私、家に居づらいからさ、日曜日は散歩の日なの」という台詞(家庭内の不和)
・阿良々木クンが猫を知っていた理由
・猫が忍野忍を知ってた理由と、彼女をわざわざ呼び寄せる行動をとった動機
{/netabare}
この辺は化物語では明かされていなかったので、とてもすっきりしましたね。
背景の遊び心、演出や音楽のレベルの高さは相変わらずです。
特にOPテーマは素晴らしい曲でした。
原作未読、アニメオンリーの視聴者でも、これを観ればかなり胸のつかえがおりると思います。
短いですが、観て良かった。
今後のアニメ展開にも期待が持てる内容でした。