watawata さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
渋い!渋すぎる!!大人向けの作品です・・・・ハイ
物語のあらすじ、人物説明はほかの方も書かれていますので割愛させていただきますね。
言わずと知れた、カウボーイビバップを手がけた渡辺信一郎監督による作品です。
うん、なるほどぉ演出が、秀逸であり隙がありませんでしたね。
気になったのは、シーンや場面をしきりに 切り替えるザッピングを多用している為に飽きが来ない、且つ伏線回収に見事な役割を果たしていたように思います。
そして、肝心なシーンは敢えて描かない。これは完全にターゲットを大人に絞り込んでますね。
後は視聴者の想像にお任せしますね・・・状態です。これがまた良い形になっているんです。一から十までお話しを描くのは多分簡単な事だろうなと思いますが、敢えて省く、しかも重要なシーンを効率良く省く!これでもかと言うほどに省きまくる!!
解り辛いかもしれませんが、とあるお話の組み立て方を例にとり、上記二つに照らし合わせると、
通常起承転結で、
起(Aパート)起(Bパート)→承(Aパート)承(Bパート)→転(Aパート)転(Bパート)→結(Aパート)結(Bパート)
なのが普通のお話の組み立てですが、(そうではない作品もありますがね)
この作品は平気で
結(Aパート)→起(Aパート)→起(Bパート)敢えてカット→承(Aパート)→承(Bパート)敢えてカット→結(Aパート)→結(Bパート)オチなのですがカット
という組み立て方をします。
でも伏線がうまく散りばめられているので成立するんですね。
これがまた渋い^^
特筆するのは音楽。ヒップホップを基調に全体を組み立てているのですが、これがまた何故か、時代劇ものであるのにもかかわらず子気味良くフィットしているんです。
アニメの作中では、キャラクターかヒップホップを歌い笑えるシーンもww
ただ、要所要所では、民謡を使用することによりよりソウルフルな演出もあり、思わず涙してしまう事も・・・
でぇ最終的にこの作品のメッセージ的なものは何??と聞かれたら・・・・・
エンターテインメントに特化しているので、基本的に無いように思えます。
最終話に収束し始めるところから「仲間」というキーワードが出てきますが、うーん継ぎ足しにしか見えませんでした。
と最後にちょいと酷評してしまいましたが、大人の方なら見ては損はありません。
でわでわ