雷撃隊 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
集団戦の面白さ 追記・・・リメイクの期待と不安
キャラクターや舞台設定はバランス一点張りながらもよく練りこまれており、斬新さがないぶんかえって安心感がある作品だ。宇宙戦艦によるスペースバトルものだが、本作の特徴は集団VS集団、陣形VS陣形による戦略の面白さだ。中央突破、背面展開、側面逆進、縦深陣、凸形陣、といったやたら古臭い作戦が10000隻単位で行われる戦いはガンダムみたいなロボットものとは一味違った魅力がある。
声優陣も大御所オンパレード。富山敬、堀川亮、羽佐間道夫、納谷悟郎、若本規夫、鈴置通孝、小林清志、これぞ声優という人たちが揃っています。燃えでもなく萌えでもない自然にカッコイイSFミリタリーの世界だ。ただ、このアニメの最大の欠点は長すぎることだ。本編110話、外伝50話、短編映画3本と、人に勧めるには長すぎる。自分は完結する前にリリース毎に見ていたためコンプリートできたが、これから見るひとにはややハードルが高いかも。
ここ数年はコミックや小説を原作としながらも完結まで映像化せずに1クールで放置、尻切れトンボなアニメが多いが、本作のように小説を文字通り虱潰しに映像化したケースは貴重だ。今のアニメに必要なことは原作に完結まで付き合って決着をつけることだろう。
リメイクの情報が入ったので期待と不安が半々なので今の心境述べておきます。
まず期待する点・・・
あの大規模な艦隊戦を今の技術で見られるのかと思うと素直に嬉しい。もう少し三次元的なバトルに期待できそう。
もう少し間の取り方が良くなるだろうという点。特に後半は小説のト書きをほとんどナレーションで朗読していたがこの点は改善されそう。
不安な点・・・むしろこちらの方が大きい。
まず全体の雰囲気が軽くならないかがすごーく不安。ヤマト2199では軽い雰囲気が苦痛でしかなかった。ああいうのは絶対やめてほしい。とにかく重厚感と渋い雰囲気を害わないでほしい。
野郎共オンパレードだけど腐女子に媚びた乙女ゲームみたいにはしないでほしい。また萌え要素を追加して性転換とかオリジナルの女性キャラを追加なんて絶対に嫌。下手すると帝国軍がコードギアスで同盟軍がナデシコみたいになりそうで怖い。ブリュンヒルトの艦橋にメイドとかヒューベリオンの艦橋にウェイトレスとか本当にやりそうで怖いし絶対に嫌。ヤマト2199でアイマス声が聞こえてきた時には殺意を憶えた。あんな思いは二度とごめん。
メカは人型ロボットは絶対に出さないで欲しいがワルキューレやスパルタニアンのバリエーション増やすぐらいならOK。空戦装備と対艦装備とかはむしろやってほしい。
全部きっちり映像化して欲しい。本作にとって幸運だったのはスポンサーが原作の版元である徳間書店の一社提供だったことだろう。そのためプラモデルを売るための促販アニメにならずに済んだしレコード会社に無理な主題歌とコラボさせられることもなかった。全くスポンサーの顔色を伺わずに済んだのは今思うと奇跡だ。ピンキリまで映像化したのはまさに偉業だがこれほどに周りの環境に恵まれることも稀だろう。
声優について・・・
オリジナルメンバー100人のうち30人が既にヴァルハラに旅立たれた現在、あの白黒洋画の吹き替えみたいな独特の雰囲気を出せる人がいるのかどうか。逆の言い方すれば萌えの演技しか出来ない人達がガチな架空戦記を学ぶチャンスか
も。でもカリン=竹達彩奈とかヒルダ=植田可奈とかはなんか違うって気分になりそう。
個人的な妄想ですが二代目キャスト勝手に考えてみました
ラインハルト=緑川光 外伝で既に演じていますが今ならもう少し深みが加わって奥行きのある演技ができるのでは。
ヤン=辻谷耕二 無責任艦長をもっと成熟させれば魔術師になるのでは。
キルヒアイス=宮野真守 もともと女性人気高い人だし。
アンネローゼ=本田貴子 洋画の吹き替えっぽく。
ロイエンタール=小山力也
ミッターマイヤー=三木眞一郎
ユリアン=井上麻理奈 進撃のアルミンみたいなノリで
オーベルシュタイン=山崎たくみ この人は塩沢さんの二代目をよくこなしている。
フレデリカ=岩男潤子
フリードリヒ四世=藤本譲
メルカッツ=有本欽隆
アッテンボロー=宮本充
シェーンコップ=中田譲二
カリン=斉藤千和
ヒルダ=冬馬由美
ビュコック=坂口芳貞 ギャラクティカのE・j・オルモスの吹き替え風に
以上、勝手な妄想でした。しかし自分でも驚くけど年配やおっさんばかりを当てはめている。おっさんたちを大量投入してほしいものだ。くれぐれも気がついたら旧作ばかり見ているなんてことにはならないで欲しい。昔は良かったとは言いたくないので。