雷撃隊 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイムトラベルと秋葉原 夏への扉 愛に時間を
ストーリー自体はタイムマシンものの王道。でもアキバが舞台だったりタイムマシンが携帯電話だったりネット用語を有効活用したりと設定がなかなか新鮮。主人公の岡部倫太郎(オカリン)が中二病なのも世界観にぴったりだ。初めて見たときは序盤の3話ぐらいまで退屈だったが、電話レンジがタイムマシンだと判明してからが面白さ急上昇。毎週楽しみになった。オカリンの周囲に集まる仲間たちも魅力的だしタイムマシンが引き起こすトラブルもスリリングだ。過去改変により次から次へと歴史が書き換わり、ついに本物の秘密組織に狙われたり第3次世界大戦が勃発し世界が滅亡したりと大変なことに。中間達を救うために奔走するオカリンの戦いはまさにタイムマシンもののツボを押さえた展開。サイエンスとタイムパラドックスそのものを中心に据えた正統派SFの世界だ。ラストの「歴史そのものを騙す」場面では背中に震えがきたぜ。主題歌の歌詞までもが伏線となり、物語のなかに収束する様は感動的だ。
全てを見た後にもう一回1話から見直すと全編が終盤に向けての伏線になっていて面白さが倍増する。いやー、何週見ても新たな発見があるよ。シュタゲ、侮りがたし!!
SFサスペンスだけど、笑いあり涙ありのコメディーとしても通用するので案外オタクじゃなくても楽しめるかも。
バック・トゥ・ザ・フューチャーなんかに好きな人におすすめ。もちろんハインライン好きにもね。