tektek さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
圧倒的な完結感!
深夜子供を寝かしつけた後、翌日は仕事。12時から見始めても時間を忘れるほど熱中させてくれた作品でした。
自分は今32歳で、遅ればせながら初見で見終わった所ですが、自分にとってのガンダムがそうだった様に、当時10代だった方には是非僕くらいの歳になってからもう一度見てほしい作品だと思います。
ただガンダムとは違い、この作品では外伝は出ても、続編は難しい作品なのではないかと思いました。比較すること自体間違っているのかも知れませんが、ガンダムはタイトル通り、「ガンダム」自体が世界観も含めた素材のメインであるのに対し、これはやはり「ルルーシュ」が、作品の根幹であると思うからです。
自分が好きなアニメは、キャラクターが生き生きと、まるで自分自身の意思を持っているかのように輝いている作品が好きです。これだけ多くの登場人物がいながら、一人一人に思想があり、願いがあり、その大切なものがギアスという人外の力によって翻弄されていく。自分が一番好きなシーンはR2になってしまいますが、第23話、
「戦略目的は変わらない!!ナナリーが生きていたからと言って立ち止まることは出来ない!!何のためのゼロ・レクイエムだ!!」あの名シーンです。
ルルーシュにとって、ナナリーがどういう存在であるか、友人であり、敵であり、同胞スザクはすべてを、誰よりも理解しながら、改めてルルーシュに死ねと告げる。背負ったものにがんじがらめになり、それでも前進しなければならない。大人の誓いに感動しました。
そして各キャラクターの散り際のカッコよさも
この作品の大きな魅力だったと思います。
みんなが幸せにはならない、失った物も戻らない、だが走り切った大人たちの物語。見終わった後の完結感は圧倒的でした。
正統派ロボットアニメの魅力も十二分に持ちながら、デスノートの様なアンチヒーローの楽しさも抜群!
大人のアニメファンの方に是非見てもらいたい作品です★