景禎 さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
絵柄に似あわず、たいへん重くて深い作品
こども向けの正統派魔法少女ものアニメか?
・・・と思うほど、ほんわかかわいいキャラからは想像できない、重くて深いテーマを扱った作品です。
{netabare}1話の冒頭にその片鱗が出てきますが、ここでは夢オチで処理されてしまいます。3話ぐらいまではホンワカ雰囲気が続きます。そして一気にシリアス展開へ・・・。それまで使われていなかった重苦しいEDが使われるようになります。この落差がすごい。{/netabare}
{netabare}キュゥべえという一見かわいい動物キャラが出てきますが、これがクセもの。キュゥべえにそそのかされて魔法少女になっていく彼女たち・・・このことは何を意味しているのか・・・・放映時期が311の大震災に重なったこともあって、考えさせられるテーマです。これを見る度に津波で破壊された原子力発電所が思い出されます。実際、放送が中断され、後日、内容が多少改変されて放映されたようです。キュゥべえに悪気がないところを含め、明確な悪役がいないのがミソですね。
物語終盤に、ほむらの時間遡行能力により、時間が繰り返されていることが判明。ここで初めて1話冒頭の夢の伏線が回収されます。ktkr私の好きなタイムトラベルもの!!
そして最後は予想外の展開が・・・
EDテーマ曲、すごくいいです。{/netabare}
見てない人はぜひ見て、メッセージを味わいつつ考えましょう。