退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
60分での3話編成、見ごたえは一生分?
観賞を始めての第一印象は描写・作画が丁寧で、きれいすぎるほどに「綺麗」
ただ、哲学的な要素と、監督の未成熟な人生観が垣間見えるので、単純なストーリーとハッピーエンドを求めたい時(あと、特に鬱の自覚がある方)は見ないほうがいいと思います。
タイトルの通り、テーマは「速度」。
電車の速度、手紙の速度、メール通信・電話の速度、そして「人生の速度」・・・・。
個人的な作品に対する印象と、今までの人生を総じて、
「観賞する時の年齢で、感想が大きく変わる作品」
自分で思い返すなら、
中学時代、
高校時代、
大学時代
就職初期、
結婚してから、
子どもができてから、
子どもが思春期を迎えて、
などなど、それぞれの年齢(人生速度の変化)で受ける印象が大きく変わっていくと思う。
初恋を引きずるなんてこと、こんな俺でもありましたよ。
(オレッチの初恋の人は親友とくっついて今では子ども3人・・・(すさまじい余談・・・。))
でもね、人生って「区切りでのけじめ」「今を大事にする」「問題から逃げずにぶつかる」「思いは必ず言葉にする」「折り合いをつける」なんかができれば、わりかしうまくいくもんです。
ただ、「主人公のタカキ」が振り切れずにいる想いに共感する気持ちも、年齢相応にあります。
だから「年齢によって感想がかわるのでは?」にしておきます。
自分の思いとタカキの話が多くなりましたが、
二人(正確には三人?)の女性の心理描写に関する感想は「女性にお任せします!!」
60分で「人生の縮図」をちょっぴり味わえました。
たびたびで申し訳ないですけど、人生(年齢)の区切りで「見返すと面白い作品」です。
エンディングの「One more time, One more chance」の曲を聴いてるときは自分の今までが頭の中に少しよみがえりました。
最後に、EDの踏切でタカキが微笑みながら振り返り、歩みを始める描写は、「少し安心しました」