杞冬@あずさ さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

ただ俺は…二人が生きていることをだけを願って…（ネタバレあり！！）

アニメシュタインズゲートの劇場版。
話はオカリンがすべてを救った世界線での話。
ですので見る前にアニメ版を見ておくのが前提になります。
いきなりこれだと？ですので。
すべてを救ったオカリンに訪れた束の間の平穏。
しかしそれは長く続かず…

今回の映画でオカリンのことがまた好きになりましたね。
ただ二人が生きていることだけを願い、
自分が消えてもそれでも構わないと言い切ったところは本当にかっこよかったです。
一人で辛い過去を何度も行き来し、
何度もまゆしぃが死ぬところ見てきたわけですからね。
そして自分のせいで素晴らしい未来を与えてしまった人たちにはぬか喜びという形にしてしまったわけですし…
そんな仲間のためなら自分がどれだけ辛かろうと、
助けようと必死になれる。
そんな主人公だからこそ好感が持てるし、
視聴者から好かれるんだと思います。
自分ために辛い思いをさせるのも防ぐ人ですからオカリンは…
ストーリー物のアニメは主人公にも魅力が大切ですね。
ハーレム物なら問題ありませんが、
こういうアニメは主人公にも魅力が必要です。
脱線すいません…

そんなオカリンは「愛すべき中二病」です。
今回は紅莉栖主人公オカリンはヒロインでしたｗ
アニメで興味を持った方はぜひ劇場まで足を運びくださいませ。
多分文句のない作りになっていると思いますので！

ここから内容のネタバレ含みます。
{netabare}今回はオカリンが主人公というよりも、
紅莉栖が主人公で紅莉栖目線で進みます。
すべてを救ったオカリンですが、
そのためにいろんな世界線を回ってきたため記憶がこんがらがり本当に記憶が錯乱します。
そしてついにオカリンは消えてしまいます…
紅莉栖は覚えているはずなのに名前だけ出てきません。
完全にオカリンがいない世界として認識されてしまったからです。
その違和感を確かめるためタイムマシンを作成。
紅莉栖は過去へ旅立ちます。
過去に戻ってオカリンの姿を見て思い出した紅莉栖は消えさせないようにするために改変しようと言いますが…
しかしオカリンはもうタイムマシンを作ってはいけない。
自分の好きなように改変なんてできないと言います。
オカリンは自分のせいでまゆしぃや紅莉栖を死なせ、
そのためにぬか喜びさせてきた人たちの過去を変えてきたからもうそんなことを起こさせたくないのです。
そのために何度も助けたい人が死ぬとこを見てきて、
そんなことを何回も見ていては心が摩擦し人間として壊れてしまいます。

オカリンに止められ諦めることにした紅莉栖でしたが…
鈴羽にいいのか？と言われまた過去へと飛びます。
子供時代のオカリンに会いに行った、
紅莉栖は車に轢かれるオカリンを…
帰ってきた紅莉栖は絶望します。
こんなことをオカリンは一人でやってきたのだと…
オカリンを助けるためには強烈な記憶を残すことで、
この世界線だと理解させるというものでした。
一度は絶望し諦めかけた紅莉栖は、
ラボメン達に会いに行き…
そこで忘れているはずなのに、
みんなはオカリンのことを本当は忘れていないようで。
だんだんと名前を言っていくシーンには泣けてきましたね…

ラボメン達から後押しをもらいもう一度過去へ…
そこで紅莉栖はオカリンと会い、
ファーストキスという形で記憶させオカリンを助けることに成功します。
最後にちゃんとオカリン戻ってきてよかったー…
紅莉栖のあのシーンは泣けましたねー…{/netabare}