まさ235 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2回目で感動に震えました。
1回目に見たときは、運が悪かったのか…
隣の方のお菓子を食べる音がうるさく
また物語の展開スピードが後半早まるにつれて、理解がついていけませんでした(泣)
大好きなシュタインズゲートの映画なので、観て良かった!面白かった!という印象はありましたが、
感動よりも先にクリスの心情や行動、物語の結末に至った理由として分からない部分があり、翌日まで思い出して考えていました。
そこでようやく、タイムマシンで過去に戻り2006年の岡部にキスをしたのは、SG世界線が唯一無二の世界線だと岡部に強く記憶させる為に行った事なのだと気づきました。
2回目は物語がスムーズに頭に入り
クリスの変わらぬツンデレ具合、@ちゃんねら~ぶり、酔った時のスイーツ(笑)らしい可愛らしさが全力で伝わってきました。
(岡部もクリスも表情が豊かで、ファンにはたまりません…。)
そして、「想いは世界線を超える」とは
ラボメンはもちろんのこと、SG世界線にいる18歳のクリスの想いであり、タイムマシンを作り上げてまで岡部を救いたかった未来のクリスの想いでもあるんだろうなと思いました。
β世界線にいた岡部は、クリスを救えなかった後悔と救いたい執念から、15年後にはタイムマシンをダルと作り上げ、過去の自分にDメールを送って最終ミッションを成功させた。
未来のクリスは、それと同じ事を成し遂げたのではないでしょうか。鈴羽視点では、未来のクリスは常に矛盾を感じ続けて生きてきた…と語られていましたが、実際の彼女は永い年月いつまでも岡部の事を想い、救う方法を探し続けていたのでは。。
未来のクリスはタイムマシンを作りながらも封印し、助けに行かなかった。と鈴羽は言いますが、過去にタイムマシンに乗って子供の岡部に会いに行ってキスしても、小学生が30代の女性から…では悪い記憶になりかねません(笑)
岡部を救えるのは過去の自分、改変へと動かすのは鈴羽しかいないと考え、過去のクリスを焚きつけさせたのではないでしょうか。未来のクリスはずっと矛盾を感じて生きている…倫理観と自分の想い、大切なのはどっちだと言う鈴羽の感情から、過去の自分が解へとたどり着く事を確信して。
などなど
実際の心情や背景は小説等で語られると思うのですが
物語の本筋を理解してから2回目を観ると
クリスの「世界線を超える程の想い」が流れるように伝わり
感動と涙が止まりませんでした。
一度観て「何かが足りない」と感じた方は
ぜひ2回目を観てみて下さい。全く違う世界線で感動できると思います。人生で初めて、同じ映画を観るため2度足を運んだ…本当に素晴らしい映画でした。