namnam さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「青春のぎこちなさ」「甘酸っぱい恋愛感情」 「恋が芽生えたときの恥ずかしさ」 これらを描かせたら右に出るものはそういない、長井監督の作品。
個人的な思い入れも強い長野県小諸市が舞台。
アニメ史上稀に見る主人公、ヒロインどちらも眼鏡っ子っという特殊性をよくぞ生かした!といえる全12話。
あの辺特有の夏の涼しさを感じられる、すんごく心地よい作品だった。
それぞれのキャラの感情表現がまるで触れれそうな程豊かで、いつのまにか感情移入してしまっている。
(というか自分のことと重ね合わせてしまって切なくなる)
ただ「10話完結、柑菜ちゃんの淡い失恋物語」という見方で考えると、もっと最高な出来だと思ったのは自分だけだろうか?
まあさすがは長井監督。最後のとらドラを連想させるようなまとめのうまさは素晴らしかったです。
ただラスト2話が他の10話と比べてちょっとばかり強引すぎたのが、総合評価がいまいち伸びなかった原因かな。
自分はギリギリしがみついたので、置いてけぼりにされること無く最後まで最高に楽しめました。
声優がどうだの、昔のアニメがどうだの、
評論家きどらないで「素直に観る」ことが大切だと気づかせてくれた、繊細で甘酸っぱい作品。
(その結果あまり好みじゃないのなら、それはその人の感情だから大切にしたい。食べ物と同じように、誰にでも好き嫌いはあるのだから)
あえて疑問を述べるとすれば、「裸族の存在意義」だろう。
まあそこは長井監督、あの花の「あなる」的な思考で導入したんだろうと。