メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
バトル好みでないのに、なぜか観てしまう。なぜだろう。いくつかの完璧さをもった作品。
■前作と比べていくらかパワーダウンしたのではないでしょうか?!
どうも結論としてはのめり込めませんでした。脚本の展開に不自然さを時々感じてしまうのです。
{netabare}Sの意味がSisters??だとやっとわかった鈍感な私にとっての{/netabare}15話目でしたが、2009年に比べて「作画はすさまじいこりよう」としても、ドラマ性などはいまいちに感じます。
8話目以降から15話目まで連続して視聴した中で「つっこみどころ満載」なんですよね。なっとくできてしまう人には問題ないレベルだと思いますが、私にはそうではないんです。誤解ならいいんですけど。
DNA提供者{netabare}となってしまった幼女時代の責任を、あまりにすなおに自己に責任を押しつける姿勢はやはりどこか不自然です。中学生だからまだ社会がわかってないのかもしれませんが、しかるべき手順を踏んだほうがいいような。そもそも、幼女時代の冒頭話は{/netabare}「変」すぎ。
また、クローン{netabare}御坂妹たちが失敗作であったとしても、十分な戦闘能力を持っているのだから、ビジネスとしてはすでに成功しているとみるべきような気がします。御せないレベル6がいたところで、コントロールできなければ兵士としては意味がない。むしろ、傍若無人な一方通行さんははやいとこ{/netabare}処分しておかないといけない。
さらに、根本的に{netabare}御坂がひとりで抱える問題じゃないってことがわかりますよね。ふつうに考えると。彼女のは何度も「自分で」と口ずさみますが、脚本で、齟齬をむりやりに修正して、観る側をだまくらかそうとしているようで、失笑すら覚えます。
これに不自然さを感じないのはローティーンまでじゃないかな?!と思います。
このくらいにしておきますがどうか石はなげないでください。
{/netabare}
などと考えている時間が十分なわけで、突っ込みを考えさせないようにあと10%位は速度をあげて脚本は展開してほしい気がしました。遅い。展開が速ければ気にならないわけですから。
キャラクターなどは前作までで十分説明し「確立」されているわけで、話の筋でぐいぐいひっぱるか、どうかは考えてほしい気が。「シスターズ」が完全に終わって、最後は別のフェーズに入るのかはわかりませんが、残り数話?には、大いに期待します。
■以下中間まとめの追記。
この作品、前作も含めてのアドバンテージは多くありそうです。いくつかの完璧に近い部分もあります。
▲現段階で完璧といってもいい作画(一部乗り物除外)
▲魅力あるキャラクターデザイン
▲かっこよすぎるオープニング
本作を観てしまうわたしは自分でも謎です。圧倒する要素をいくつか持っているようです。問題は、物語性です。相性も含めその評価は最後に判明するのでしょう。そこは見かけでは圧倒されませんから。
これだけいくつもの〝すごさ〟を持ちながら、わたしの視聴は最大でおそらく2回が限度です。そのわけもおぼろげに見えてきたので、今後再整理してみたいと考えています。
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前作も含めて、おもしろいですね。作画もいいです。登場人物は実質、女の子だけだけど、それぞれに魅力的で、相互関係も楽しいかな。女の子の世界ってかんじですけど。
今回は、冒頭あたりからなにかしら陰謀めいたモノを感じさせる挿話がうまくミックスされています。だから、ちょっと期待しています。齟齬やらいろいろ感じますが、それはそれ。力業でうぐいぐい引っ張ってください。
いまんところ、はるかねぇさま(みなみけ)が脳裏に焼き付いているので、ヒロインに違和感があります。時間が解決してくれるでしょう。それが困っている点です。(追記、5話目ぐらいで解決)
興ざめなので開かないほうがいい。{netabare}
しかし、いまどきルーズソックスって、履いてるのかな。
大人の視点としては、人口の8割が学生のまちなんか成立するはずがない。誰が都市や生活インフラの維持をしているの? 商業活動を担保するのは誰? 路上販売のおじさんは、よその町からくるにしても他のさまざまな商業活動にかかわる人的リソースはどうしているの。作中、人間はいっぱいでてきますよね。
金融機能はどうしているの? これは説明は付けられるかもしれません。
もっとも気になるのは公安を担うのは誰ってこと、そのリソースは? 黒子達の司法権はどこまでなのだろう。そもそも、中学生に司法権の一部でも担わせることに対する国会の議論はなかったのか。
テロリストまでいる街だから迎撃、守備体制も必要。警察もいるのも当然だ。未来型都市だから夜も眠らないまちなので、情報技術やテクノロジーだけで解決できそうにない。少なくとも作画をみる限りはたいへんな維持管理計画が必要である。
掃除はロボットがある程度はしてくれているみたいだけど。
ま、これは作者の知識の問題だからアレだけど、枕コトバのようになんども説明がでてくるとされるとちょっと!!って思ってしまいます。そういう業界のひとなので、ごめんなさい。
{/netabare}
アニメやラノベは楽しければいいので、やぼな話でした。