Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

西尾維新さん×シャフト＝お互いの長所が融合した秀作！

西尾維新さんの世界観を見事なまでに巧みな表現で演出したシャフト作品です･･･2巡目の視聴を終え、改めて凄い作品である事を実感しました^^

この作品の主人公は男子高校生３年生の阿良々木暦（あららぎ こよみ）･･･この物語は、彼の身の回りに存在する複数の少女達が、何らかの原因で接触した「怪異」にまつわる問題を解決していく･･･そんな物語です。

主人公の名前も特徴的ですが、登場する少女達の名前も独特なので、あっという間に覚える事ができる･･･そんな名前だと思います。CVも豪華キャストなので、合わせて記載しておきます^^
・戦場ヶ原ひたぎ（せんじょうがはら ひたぎ）：斎藤千和
・八九寺真宵（はちくじ まよい）：加藤英美里
・神原駿河（かんばる するが）：沢城みゆき
・千石撫子（せんごく なでこ）：花澤香菜
・羽川翼（はねかわ つばさ）：堀江由衣

彼女達は、みんな個性的で魅力的です･･･なので、主人公と彼女達の掛け合いを見ているだけでも、この作品は十分に楽しめると思います。


でも、そもそも何故彼女達が「怪異」に接触したのか･･･何故「その怪異」だったのか･･･を考えると、だいぶリアリティ･･･というか緊迫感の漂う作品だと思えるのです。

「怪異」には自ら進んで接触する場合と、そうじゃない場合があります。自ら進んで接触する場合には「どうしても叶えたい思い」、所謂そういう手段を選んでまでも手に入れたい欲求があったり･･･自ら進んでいない場合でも、例えば抱えきれない思いに潰されそうになるような隙があったり･･･もちろん、例外もあると思いますが･･･^^;

私達の身の回りにはそんな欲望や思いがたくさん渦巻いていると思います･･･この作品では「怪異」と位置付けられている「現実に起こりうる怪異的な何か」は、選択肢の先に存在しうる結末の一つとして、すぐ身近にあるのかもしれません。

でもそんな欝っぽく暗い作品になっていないのは、西尾維新さんとシャフトが手を組んだ事による相乗効果なのだと思いますけど･･･^^

それと、この作品は登場した少女が歌うOPが用意されているのですが･･･どれも良い曲ばかりです。加えてEDも抜群でした♪

〈オープニング〉
「staple stable」歌：戦場ヶ原ひたぎ
「帰り道」歌：八九寺真宵
「ambivalent world」歌：神原駿河
「恋愛サーキュレーション」歌：千石撫子
「sugar sweet nightmare」歌：羽川翼

〈エンディング〉
「君の知らない物語」歌：supercell


7月からは『物語 シリーズ』セカンドシーズンが放送される予定なので今から楽しみです。始まる前に「偽物語」も再度ちゃんと視聴しておこうと思います。