STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
牧瀬 紅莉栖の物語
テレビ放映された本編の続編の形を取っており、岡部 倫太郎の身に起きたトラブルの
ために、牧瀬 紅莉栖が奔走するというもの。そういう意味では本編が岡部 倫太郎の物語
だったのに対して、こちらは牧瀬 紅莉栖の物語といった印象。
今回も携帯電話と電子レンジによるタイムリープマシンや阿万音 鈴羽が乗ってきたタイム
マシンが登場する。
ただ、本編が2クールを使っていたため、前半にスローとも言えるじっくりとした描写を
した後で、後半は息をつかせぬ急展開という見事な構成を魅せてくれたり、初回から伏線
多数の緻密な設定を楽しめたのに対して、1時間ほどの映画作品ではそこまでは望めない。
最終的問題解決も、本編が岡部と鈴羽の巧妙な仕掛けが大きかったのに対して、本作は
どちらかというと岡部を思う各キャラの気持ちが大きかった感じで、作品自体が紅莉栖を
始めとする各キャラの感情に重きを置いた印象。
本編での岡部の行動が、本作のトラブルを生み出したのだが、その岡部の行動が皆のためで
あったことが、今回の問題解決に繋がったのかな。
本編でのレギュラーキャラは皆登場するが、そこは紅莉栖も椎名 まゆりも死なず、
SERNの陰謀もない世界。
例えばミスターブラウンや桐生 萌郁は単に「ブラウン管工房」の人であり、キャラに
よっては単に出てきただけみたいな感じになっているのは仕方ないか。
あくまで本編視聴が前提といった感じの作品で、いきなり本作からというのはちょっと
きつそう。