ラスコーリニコフ さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
未知の魔物、何も始まらない
どんなアニメだろうと、基本的に2話か3話、遅くてもには作品の
方向性というか、「どういう路線で売る気」なのかが見えて来る
ものだが、5話、6話、7話、8話・・やべぇ、何も始まらん。
2/3まで見てしまったら、もう後には引けない。最終話付近でよう
やく事件のようなものが始まりかけ、それが実に中途半端で終わる。
結論としては、12話に渡り眼鏡をかけた地味な女子高生が、あた
ふたと困ってるだけの作品。何がしたかったのか全然分からない。
話の内容、作中の雰囲気共に、エスパー魔美と高畑さんを思い出
す位古い上、仮に魔美が積極性が無く地味で、全話通し超能力を
使って活躍しなかったらどうしようもない訳で、
まさにそんな感じ。
アニメの1話、2話は「萌えドーン!」「エロドーン!」な作品
以外は、多少つまらなくても我慢して「面白そうな事が始まるか
もしれない」と期待して見る人が大半であろう。
制作は制作で、いきなり超展開系じゃなければ、登場人物や世界
観に触れつつも視聴者に期待感を持たせる仕込みをする訳で、
そういう期待感を持たせながら、その期待感で引っ張りながらも、
12話ずっと、何も始めない、何も始まらない、これは新しい。
何かが始まり「それが面白くなければ切れる」のだが、最後まで
保留されるとは夢にも思わなかった訳で、流石にあにこれ50点台
ともなると、こういう未知の魔物も潜んでいる。
この作品、Wikiによると、
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吉祥寺にある高校に転校することになった海老原千波美は、感情
が高ぶると周囲の電子機器を狂わせる能力『TYPE-E』の持ち主だ
った。本人の意志に関係 ~中略~ ドタバタラブコメである。
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『ドタバタラブコメである。』
えっ・・
いや、恋愛要素は確かにあったけど、ええっ・・!?
そんな視点じゃ見てなかったし、もう一回見るとか絶対嫌だけど、
訂正はしておこう。「何も始まらない」んじゃなく「始まってたのに
気付かなかった」、どっちがマシなのかは知らない。
主人公がオドオドしてる、家庭的、眼鏡ぐらいしか特徴ないんで、
あとは鼻が付いてない(主人公以外もだが)位で、萌えキャラに
ギリギリカテゴライズされるレベル・・、多分重度の眼鏡フェチ
じゃねーと苦しい気がする。
声優もこの作品でデビューという有様で、仮にちょい役に使って
る桃井か豊口主役に持って来てたら、あるいは一部に人気の出る
作品になった可能性もある、、が、。
外部のレビュー見てたら、
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オドオド系の眼鏡っ子少女を据えてきた所が好感持てます
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一応需要はあるらしい。
ラブコメはあまり作品数見てないけど、タグで100位くらいまで
ザっと見た感じ、こんな地味眼鏡を売りにした作品は無いような
気がするんで、こんな主人公をこそ!みたいな人がいるかも。
とある~のアンチスキルの黄泉川(じゃん)の相方(ゲーセンで
格ゲーしてた奴)が、多分似てるよーな、よく覚えてねーけど。
この作品が2008年夏のMission-E ミッションイー(レビュー数2件、
計測不能/2013/4/21現在)に続くという事を知り、毒を食らわば~
という事で見始めた訳だが、
路線が一気に変わり、いきなり色気の無いキャッツアイが始まる。
OPの一部と、EDのサビの音程が完全にキャッツアイ。あとはOPや
作中シーン、効果音含めてルパンがかなり入ってる。
この作品のおかげで、ようやく「何かが始まった」訳で、更には
CODE-Eはこの作品の「導入部」という重要な役割を与えられた。
1クールを導入に使った超贅沢な作品なので、是非最後まで完走
したいものだが、こいつはひでぇ・・よ。なんか色々混じってるし、
それを隠そうとすらしてねー。
眼鏡とキャッツアイで思い出したけど、ROD。こんなドB級作品で
無駄に2クール費やす位ならお勧め。ちょっと古いけど、TVの方
(ここだとR.O.Dで検索しないと出て来ない)もOVAの方も面白い
んで、眼鏡見たきゃそっち見た方が良いです。
・・ってか、RODが60点台とかあり得ん、あり得ん。
TV版の方に、「このアニメがこんな順位だとは・・・」他、
「このサイトではこのアニメを知らない人が多いんじゃないのか
な?評価の割にやたら面白かった。」
「なんでこのサイトではこの作品あまり見向きされてないの??」
とかレビュー書いてる人いたけど、80点台後半でも俺は驚かない。
バトルとか超展開タグも付いてないけど、両方でトップでも全然
不思議じゃない。・・ってのは、ちょっと言い過ぎた。
両方上位でも、おかしくはない、位。
もうCODE-EとかMission-Eとかは忘れて良いんで、RODの方を
覚えておいてください。
自分にとっては嫌いな要素も満載(キャラが好みじゃない、ロリは
いらん、ボケが寒い、会議とお涙頂戴がうざい)で、それでもなお
面白いせいで評価せざるを得ない数少ない作品の一つ。