らしたー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「いい感じに着地したでしょ?」みたいなドヤ顔
父親の実家がリアルに松代市なので、最初はそこだけが嬉しくて観ていた。
この作品、はっきり言ってカオスなんである。
扱っている成分は多岐にわたり、名前のとおりのオカルト要素を皮切りに、青春・SF・家族・バトル・友情・恋愛といったところを、全13話で一通りふれている。
かといって力作志向かというとむしろ逆で、細かい世界設定などを説明する気は微塵もく、とにかくひたすら謎の勢いで最終局面まで物語を紡いでいく。
ツッコミどころは果てしなく満載で、果てしなさすぎて途中からだんだん気にしたら負けみたいな雰囲気になってくるのだが、一種独特な疾走感に引き込まれ、ついつい最後まで観てしまった。
全13話、立て続けに変化球を12球くらい投げられ、最後にいきなりど真ん中にストレートを投げられて見送り三振、みたいな。バットも振らせてもらえなかったみたいな。
で、「いい感じに着地したでしょ?」みたいなドヤ顔でこっちを見てるような作品。
正直、終わってみると、何が良かったのか理解に苦しむ。
でも面白いかと言われると、やっぱり面白いんである。
ほんと謎。
キャラが立ってたのが良かったのか。
マヤの謎の武器習熟度とか、今思うとじわじわくる。
とにかく不思議なアニメ体験だった。ぜひもう一度観たい。
学園モノというくくりにはなるだろうが、学生同士の青臭い恋愛模様がイヤという方にもけっこうオススメ。