てけ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ラブコメともハーレムとも違う、見やすいアニメ。ただ、ちょっと欲張りすぎかなぁ?
原作未読。
友達ができない、主人公の羽瀬川小鷹(はせがわこだか)と、三日月夜空(みかづきよぞら)が友達を作る目的で「隣人部」を立ち上げる。
そんな部活を作って、果たして友達はできるのか……?
美少女でお金持ちだったり、文武両道だったりするのに、変な趣味や性格を持っているせいで友達ができない登場人物たち。
そんな、残念美少女たちが織りなすコメディ。
多種多様なパロディや、美少女キャラの行動に主人公がツッコミを入れ、さらにそれに視聴者がツッコミを入れるという二段仕込みの笑いが特徴です。
主人公が男、周りが女の子ばかりという状態といえばハーレム。
しかし、恋愛要素がないため、「主人公がワケもなくモテまくる」という狭義のハーレムものとは少し違います。
同じ理由で、ラブコメとも違いますね。
ただ、ツンデレ、ロリ、妹キャラ、男の娘、変態などといった、属性キャラを詰め込んでいるので、ハーレムものと言われるのは仕方ないかも。
そして、テーマは「本当の友達とは何か」といったところですが、いろんな視聴者層を取り込もうと欲張ってしまったせいで、説得力がないです。。。
{netabare}
小鷹「一生、お互いのことを思い合える友達なんて存在するのだろうか?」
終盤で、夜空=ソラと判明したあとも、「タカとソラではなく、小鷹と夜空として一からやり直そう」という方向になりました。
小鷹の疑問は否定されたわけです。
しかし、ドタバタコメディを通じて絡んできたキャラクターたちは、どうみても仲の良い友達。
つまり、
・視聴者に「友達ができないとかいいながら、友達でいっぱいじゃん!」と突っ込ませる
・「うわべだけではなく、本当の友達とは何か?」というテーマを掘り下げる
この二つを同時に達成しようとして、うまく両立ができていません。
{/netabare}
ストーリーに関わる設定は悪くないので、もっとキャラクターを絞って、一人一人を生かしたほうが、面白くなったと思いますね。
「はがない」という略称を使った各話タイトルの付け方は秀逸ですし、ちょっともったいないです。
このアニメは、パロディ、美少女、ギャルゲ、下ネタ、2ch、といったキーワードに反応してしまう人におすすめ。
ただし、下ネタはかなりストレートなので、家族に聞かれないように要注意ですよ!