メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
凝縮、「あいちゃん大勝利」。「あいちゃんおそと走ってくる」。「あいちゃん大勝訴」。これがわたしのはまりどころ。
■わたしのはまりどころは、あいちゃんにあり
「あいちゃん大勝利」でしょ。「あいちゃんおそと走ってくる」でしょ。「あいちゃん大勝訴」でしょ。
どうやら、ハーレムと観たのはわたしの間違いでした。冷静な距離感を女の子と保とうとするしっかりした「タッくん(あいちゃん用語)」の、恋にまつわる苦悩の物語かもしれません。今後の展望を考えてです。
もっとも、あいちゃん大勝利に、5周回した自分がここにいるわけで、すなおに楽しめました!!!!
あいちゃんについては、最終話での{netabare}逆攻略失敗、部屋で拇印のついたクレヨン書き「こんいんとどけ」で、狂喜乱舞しますよね。あのシーンの作り込みはほんとによかった。勘違いぶり、天然だからこそできる驚異の常識とのずれ、頭もいいのにわからない。クレヨン書きの書類なんか認められるはずはないのだけれども、{/netabare}
それがまたいいのですね。彼女の純粋さが幼児のころからずっと継続していることを示す象徴として扱われているとよめば、齟齬はないのです。(あいちゃん擁護派スタンス)
■まとまりのよい作品でした。ただ(きっと原作にあると想像する)ますずの、精神形成などの裏書きが十分でなかったのは残念かも。5話あたりと11話だけでは、ちょっと難しいですね。せめてあと3分程度でもエピソードを挟んでほしかった。
酷評したけれど、とっても面白かった。お薦めなんです。オープニングは非常によくできていたと思うし、4人目のヒロインの登場がドタバタ感を盛り上げてくれた気がするわけです。
ところで、原作の表紙だけは書店でみました。アニメでは、夏川真涼は、ちょっとお姉さんぽいというかおばさんぽいというか、精神年齢高そうなキャラデザと声の演出だったような気がしました。オリジナルはけっこう可愛らしく描かれているのですね。
制作側の狙いがあるんだろうけど、結果として、どうなんだろ。わたし的には失敗かな、と。ヒロインに感情移入しにくい。ニコニコ動画コメントでも、銀髪いらねーとか(もっとひどいこともいっぱい)あったりするのは、そのせいかも。
わたしはオリジナルのかわいらしさを出してほしかった気がします。詳しくないわたしがいうのもお恥ずかしいですが、田村ゆかりさんは多彩な声優さんなので、演出側の明示的な指示であの声で演じているのでしょう。だからそれこが最大の不満点。
長所をあげれば、{netabare}最終話。ベッドの上でたっくんに猫のようにほおずりする姿とのギャップ効果はあった気もしますが、微妙なところ。{/netabare}といいつつ、ちょっと泣いた。(^_^;)
■補遺・おまけ
{netabare}
5周したよね>自分。凡庸ハーレム。とか、ケチ付けてるんじゃないよ>自分。それはどういう意味なの? >自分。
中身や設定は特にどうってことはないので、どうでもいいのだけれども、また、ハーレム型という意味でも「別に」というかんじ。
まとめ、楽しかったです。それもとても。{/netabare}