namnam さんの感想・評価
3.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
"萌え豚絵柄でクソムシ言うから股間に届くわけで、訳のわからん絵柄でクソムシ言われてもちーとも面白くない"
「思春期の性にまつわる感情を描かせたらピカイチ」
と言われる、押見 修造さんの作品がアニメ化。
原作の仲村さんのあの表情から発せられる、シンプルかつ内蔵を抉られるような発言が好きだった。
そんな中、どうやってあれをアニメしたのか期待しながらのスタート!
が、、、なななんあなんあなんあなんぞこれ?
申し訳ないが
”クソムシが” 発言の仲村さんが、ただの「残念な性格腐った自己中中二病患者」にしか見えなかった。
コミックでの、透き通った中の何かを突き刺さすような風貌
(例えて言うならば「甘美な背徳感をまとった凍えるような微笑み」)
なんて微塵も感じさせない、まさに「残念な人」。
2次元・3次元の両次元を別々に生きて楽しんでる自分にとっては、このアニメはその境界線を蝕む、まさに「寄生虫」のような存在。グニャグニャと定まらないキャラの動きも、見ていて「不快」「困惑」でしかなかった。こういった「嫌悪感」を1話で抱かせてくれる作品もなかなか無いだろう。
ただ、これこそボードレールが筆した惡の華の真骨頂なのかもしれない。
----------------
原作の『悪の華』とは、シャルル・ピエール・ボードレールの詩集として知られる有名作のうちのひとつ。
全6部構成で、「憂鬱と理想」「パリの情景」「葡萄酒」「悪の華」「反逆」「死」からなる。
----------------
それを視聴者が生きる身近な生活の中に落とし込ませるのが、押見さんの思惑だろうと感じた。
(だからこそロトスコープという手法を使ったのだろうし)
確かに原作を見てからこのアニメ版を見ると、気持ち悪さと絶望感にさいなまれる。が、これはそこが魅力の作品。
ただのヤンデレアニメとはひと味違ったシリーズ。
原作からの絶望感に苛まれながらなので見るのは大変だが、いろんな意味でこの作品には期待していきたいと思います、、、
が、残念ながらわずか数話で脱落。笑
ただ、こういうのを「挑戦的」とか「アンチテーゼ」とか言って評価するのは違うということを気づかせてくれた、という意味では印象に残る作品でした。