るぅるぅ さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラ萌とスッキリしないストーリー展開。
観終わった感想は、正直よくわからないファンタジーラブコメの{netabare}自己犠牲愛をみせる{/netabare}主人公のお話としか伝わってこない。
ストーリーの流れは、引き渡す猫神によって陽人・月子・梓の建前と本音が入り混じったラブコメで進むと思わせ、引き寄せる猫神の登場で月子とのファンタジー恋愛になる。
私の理解過不足かもしれないが、9話から展開についていけない。{netabare}
引き寄せる猫神の力によって梓とエミを利用し陽人の記憶に揺さぶりをかけるが、エミの存在は何なの?
最終話を観て陽人が思い出を分け与えた1人とは分かるが、では、9話猫神の台詞には、引き寄せられた道具は消すという表現になっていることから、まるでエミが死人とも解釈できるし、それとも猫神によって作られた存在なのか、それとも単純に殺すという意味なのか説明不足でよくわからない。
そして陽人が猫神に憑依された梓にキスすることでエミは生きているし、引き寄せる猫神の力がどの程度なのか曖昧すぎる。
何かしら意味がないとエミを登場させる必要性がないことはわかるが、陽人に記憶の齟齬を促すだけなら小難しく捻った設定にする必要はあるのか。
月子が梓・エミに嫉妬し心情変化によって引き寄せる猫神によって過去へ飛ばされるが、全てが陽人の自己犠牲によって成り立っていたと収束する。
良い話だとは伝わるが、陽人が最終的に月子を選ぶ理由というのは、9話の「100%の笑顔」と結びつけるには描写不足で決定打に欠ける。
それこそ回りくどい展開せず、引き寄せる猫神で一本筋で通すか引き渡す猫神どちらかを主軸にする方が面白さがあったように感じる。{/netabare}
ストーリー展開の方向性は、無いはずのピースを無理やり埋め込むけど出来上がるパズルは同じ。それだけに少し捻った展開で先が読めないだろうという後付臭い匂いが漂う。
一味違ったラブコメとして楽しむべきなのかもしれないが、私はスッキリしない気持ちで何とも言えない。
以下 各話レビュー
1話{netabare}
建前を捨て本音しか言えなくなった横寺陽人。
本音を捨て表情を失った筒隠月子。
もう一度捨てたら戻るんじゃないの? と不躾な疑問だが頭をよぎりました;
陽人の清々しいお馬鹿キャラは面白いですが、何か違和感が拭えない展開でモヤモヤしますね。{/netabare}
2話{netabare}
モヤモヤした気持ちがやっとわかりました。このファンタジー要素が邪魔していると、シナリオとして陽人の本音を取り戻す為に小豆梓に近づき展開される流れ。ヒロインの動機付けとなっている設定と割り切ります。小豆梓・ 筒隠月子それぞれを掘り下げた内面を感じる作品として観ます。
小豆梓の人を寄せ付けない理由・虐められていたような過去と色々とありそうですね。 ただ、陽人は本音しかいない設定でなぜ心の声を隠せるのかわからないです・・・。{/netabare}
3話{netabare}
心の声は、建前と本音が頭の中でまとまらない表現でわかりますが、もう少し演出として工夫が欲しいです。 ただ、小豆梓の動機付けの設定も解説していた点は評価はできます。
建前と本音の使い分けを梓に諭すシーンは彼自身の教訓と梓を理解しようとした行動によるものですね。梓のことを女として好きではないとストレートな本音も良かったですね。
あっさり梓から建前を回収しましたが、少し拍子抜けと言いますか・・・ネコのファンタジー設定が後付け臭く感じてしまうからなんでしょうね;
次回から筒隠の本音を取り戻す展開ですが、もしかしたら姉も何かしら捨てているのかもしれないですね、二人が取り戻した後の展開に期待。 ただ、筒隠の入学前エピソードを考えるとラブコメ路線で終わりそうな気も否めないですが・・・もしくは新キャラが出るのかと考えたりしますね。{/netabare}
4話{netabare}
波が激しすぎる、起伏があって予想が読めない展開と褒め言葉でもあるが、笑わない猫の設定いるの? と想ってしまう・・・また、姉のキャラ壊れすぎ、特に行動面で矛盾しすぎでしょ; 結果シスコン&お馬鹿な子というのはポジに落ち着いたけど、恐らくあの扱いから今後ネタキャラということでしょ。月子の行動も陽人が傍から去ってゆくことからの不安で、肉まんを姉に捧げたのだと考えるけど、このアニメはその当たり前の心情描写とは違った視点で見せるのだと想う。それが納得させる理由になるのか不安しかない。陽人も月子の為にアッサリ羞恥心を捨て振り出しに戻り、挙句に家が消滅と、リアリティとSF要素のバランスに違和感ありすぎではないか。{/netabare}
5話{netabare}
月子の家でイチャイチャ回と羞恥心の描写・倉に新たな猫像は誰が作ったのか? やはり姉なのか、それとも月子なのか展開の分かれ目ですね。ストーリーに大した進展はなかったが、小豆梓の和解し楽しむ姿は微笑ましかった。{/netabare}
6話{netabare}
大きい猫像は対価なしで願いを叶える所が少し引っ掛かるかな。もう本音や建前のラブコメから猫像を巡る話に路線が変わっているね; 陽人の家が消えた理由は月子の願いとわかったけど、鋼鉄の願いによって一騒動起きる感じです。{/netabare}
7話{netabare}
展開が急ぎ足になっているね、姉と月子の願いで巻き起きた一連の騒動とわかったけど、それなら12年前に作った山の猫像は元々いらない設定じゃないの? と野暮なことしか思いつかないw 姉も陽人のたまに見せる男らしさで陥落したっぽい。で、次は梓が願いをかけてまたループかw 方向性どこにいっているんだ・・・ただのラブコメに少しファンタジー要素が絡んだアニメで終わるのか。{/netabare}
8話{netabare}
梓ではなく、謎のえみちゃんが猫像の力を振り回す目的はなに? と、なんだろう・・・この新キャラが梓と接点あることはわかるが重要性あるのかとストーリーにどれだけ絡むのか見えてこない。陽人の理想たっぷりの学校は良いけど、猫像の設定やキャラの心情が少ない。そろそろ立て直すのかな。{/netabare}
9話{netabare}
無意識に願うことで先日の台風を起きたことはわかった。姉が倉だけしか壊せなかった願いとはバランス悪いが、あまり触れずに行こうw もう気にしたら負けみたいな展開だな;
で、エミが巻き起こした願いが少し言葉足らずというか伏線にしている感じですね。 5年前の記憶・エミとの約束がない陽人に苛々し全てキャンセルするが、彼女は陽人との約束が大事なわけでそれ以外は適当に祈っただけ。 だが、パリの学校は消えない。 エミが願う前から陽人が願っていた、何の為にとなるわけだが、姉の願いを叶える為だった。 エミは猫神に利用されただけで、すべて猫神が仕組んだ。 これは裏を返せば梓が姉に嫉妬していたから、陽人に梓だけ観て欲しいという気持ちを猫神が利用したと考えるべきだろうか。 過去に陽人は姉がイタリアにいけるようにと願っているから猫神は記憶している。 だから、引き寄せられた道具すなわちエミが消えるはずが、梓にキスすることで無意識にキャンセルと願ったのだろう。 だから、道具のエミも消えなかった。
じゃ、エミの存在はなんなの?
「100%の笑顔」は月子でエミは月子を元々知っていたのか? となるんだが現状わからないw{/netabare}
10話{netabare}
姉は母との記憶に齟齬があることも猫神によるものなのか。また、陽人との記憶に関わっていることも何かしらリンクする部分が過去に戻ることで分かるのだろう。それにエミが絡んでいることも確かで陽人の約束が全ての始まりなのかな。{/netabare}
11話{netabare}
母を訪ねて過去へタイムトリップしちゃいましたね。陽人と月子の母・つかささんが関わり、陽人の記憶も全く違いますね。まして、母は親権を半ば奪われ一緒に暮らしていない状況、鋼鉄さんの記憶は捏造の如く猫神が関与しているのかな。 つかさも病に伏して幼き月子達と接するのか。
過去の自分と出会っても何も影響しないのかと、その辺は触れないですね。
もう、ファンタジーラブコメとして楽しんでいるw どう幕引きするのか見せ場。{/netabare}
12話{netabare}
引き寄せる猫は、何でも持って来てくれるけど願ってない形でしか叶えてくれない。
引き渡す猫は、いらない何かを必要とする誰かに渡してくれる、自分の何かが誰かの役に立つ。
自分の思い出を必要とする誰かの元へ
月子の願いではなく陽人が記憶を思い出すことで月子の為になると最初に願っていた。
このテンプレから幸福な王子様と同じく自己犠牲で締めているけど、全体的に微妙なストーリー展開で面白さがどこかわからない;{/netabare}