「CLANNAD [クラナド](TVアニメ動画)」

総合得点
89.9
感想・評価
8642
棚に入れた
33660
ランキング
70
★★★★★ 4.1 (8642)
物語
4.2
作画
3.9
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.1

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

CLANNAD泣かせ論 <改稿>

ギャルゲーのジャンルに、新たな風を吹き込んだ麻枝准の会心作。ギャルゲーやエロゲーとの違いは、恋愛の幅を超えた、「絆」「奇跡」「家族愛」などのテーマがあり、いわゆる泣きゲーと呼ばれていますが、当時は新ジャンルだったのです。

普通大人は、幼児期にあったイメージを社会的肩書きないし、自意識的な大人の自分像によって、幼児期のイメージを壊していく。しかし幼児期を過ぎても全て壊しきれず、心の底に幼児期のイメージは温存してある。
人が泣くに至るまでに、心に無意識に装備している※鎧のようなものを外し、自由になり、童心に戻る必要がある気がします。※社会生活を送る上で、傷つかないために人は無意識に鎧を着ている。

Clannadの世界は幼稚なイメージがあります。どこかおとぎ話のように幻想的で、時代的町並みも古いのか、新しいのか、田舎なのか、都会なのか、どれも中途半端なイメージでかたどられ、高校生設定の子供世界を意識して構成されていると思います。

キャラクターに関しても、どの子も幼稚で無邪気。人は誰かがいる所では泣きにくい。本作の女子はよく泣きます。そんな所からまず感情移入させ、このセカイでは「泣いてもいいんだよ」と言っているかのように、物語に入り込ませ、観てる自己の心理を幼児化とまでは言いすぎですが、童心化させる。演劇部というグループの中でストリーを運ぶことによって、学校生活に見せかけ、この幼く不器用な仲間と意識が合わさってくる。風子編を序盤、大きく尺を取っているのは、「幼い目線」ここに落とし込む為だったのかもしれません

作画面においても、顔と目が多きいのは、幼く見せる為だと考えられる。全体的に幼い空間が存在し、グループ化する事によって隔離されたセカイに没入し、童心回帰させる。その他嬉しいことや悲しいこともみんな丸めたエピソードなどによって泣けるのではないでしょうか。

幼い心理を繰り返し述べてきましたが、本作を幼い作品だとは決して思っておりませんし、大好きな作品です。

投稿 : 2015/09/01
閲覧 : 436

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