入杵(イリキ) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少々あざとかったかな・・・
本作はエンターブレイン制作の恋愛シュミレーションゲーム「フォトカノ」を原作に製作された恋愛アニメである。
姉妹作品「キミキス」、「アマガミ」のアニメも非常に面白かったので、本作にも最大の期待をして観た(アマガミは原作を買うほどハマった)。
登場する女性キャラクターが非常に魅力的で、眺めているだけでも飽きないほど綺麗な作画である。
また彼女達の声優も非常に豪華である。
あらすじ
{netabare}
主人公前田一也(まえだかずや)は、光河(こうが)学園に通う高校2年生。
特に心が沸き立つこともなく、平凡に夏休みが終わろうとしている。
そんな、夏休み最後の夜。
主人公は父親からデジタル一眼レフカメラを譲り受けた。
これまで、デジカメには特に興味がなかった主人公だが、いざ手にしてみると、そのずっしりとした手応えと、機能美に魅了された。
もともと、いわゆるデジモノが好きなのだ。
『とりあえず、明日、学校へ持って行って、何か撮ってみるか』
代わり映えのしない毎日に、変化が生まれた瞬間だった…
{/netabare}
感想
作画がとても美しく、ヒロインの視覚的魅力が最大に表現出来ていたと思う。7人もヒロインが居るので13話という短い話数では全ヒロインに2話ずつ振り分けることが出来なかったのだろう(妹も居るし)。
アマガミSS形式のオムニバスでなく、ヨスガノソラ形式の分岐点有りのオムニバスとなり、ヒロイン7人に対して一人一話ずつ(新見さんだけ2話、妹に1話)の配分となった。
{netabare}かなりのご都合主義が感じられ、まず第一にヒロイン全員が主人公に対し大変好意的で、主人公の変態的な希望にも従順である。また、カメラを主題にしている割にカメラへの拘りが感じられず、逆に女性の変態的欲情的シーンの撮影に躍起になっている感が否めない。あとは写真部の連中が少々目障りであった。(奴らの写真撮影は盗撮なので犯罪だろう。学校側から処分が下らないのが不思議。)
各ヒロインの攻略は王道テンプレートで新鮮さは感じられず、如何せん話全体に動きのない作品だった。
主人公に端から好意的な女の子に主人公が近づいて、変態的な写真撮影を強要し、それでも主人公は愛されてHappy Endというわずか三行で説明出来る陳腐な流れだった。{/netabare}
総評
作画が綺麗、それに伴ってヒロインが可愛い。それ以外には良い点が見当たらない。ストーリーには期待せず、絵を視る感覚で視聴するのが宜しいと思う。アマガミSSの完成度が高かったので、過信してしまった(別にそこまで詰まらなくは無かったが)。