namnam さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

学生時代の葛藤と、それを支えてくれるさくら荘。個人的な思い入れも強く、かなり好みの作品です。

”自分には才能なんてないんじゃないか”　と悩んで悩んで悩んでた頃を思い出して、少し懐かしい気持ちにもなった。

”コンペに落ちたくらいで落ち込むな”　っていう意見もわかるけどあの年代の頃って、いろいろとバカみたいに不効率でがむしゃらに一生懸命で、そんな事でも結構悩むもんなんですよ笑
（今思うと青々しすぎて恥ずかしいばかりだが、それがあったからこそ、こういった話に感情移入ができたりする）



まあ見終わっての最初の一言があるとすれば、シンプルに、
”あー！ましろ可愛いいい！”

ただ単に生まれながらにかわいいのではなく、

しっかりした才能を持ち、
一見ぼーっとしていて保守的に見えるのだが、実際は自分の殻を打ち破れるだけの器量もある。
そんな高校生が、現実と自分の想いの狭間で一生懸命に葛藤する。

その姿こそが「かわいい」のだと思う。



そんな想いがどんどん積み重なり、久しぶりに　”ぐきゅー！”　ってなりました笑
（特に空港でのシーンなんて、もう......。個人的にはあのシーンがクライマックスだったと思う。）
それ以降、ましろの存在が若干空気じみてきたのが悲しく感じたのは自分だけ？



あとこれを見ていてふと気がついたのだが、J.C.STAFFのメインキャラ（男）って、ため息がよく似合うのを改めながら発見。
とらドラの竜児にしても、とあるシリーズの上条ちゃんにしても、この作品の空太にしてもw

だからこそ、それぞれの作品に妙な首尾一貫性が生まれる。
その結果、バックグラウンドも他のキャラもコンセプトも違うのに、まるで一つの「日常」を見ているようで、いつのまにかその中に惹き込まれている。

制作会社の方向性・世界観を知ることで、こういったアニメの見方をすることも出来るんだな、と何だか得した気分になっています。