るぅるぅ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常系ギャグアニメだよね? 変な感動が生まれた
全12話
ジャンル ゆるふわ日常系
私はあまり日常系・ギャグアニメを率先して観るタイプではないです。 いつか観たいな~で忘れ作品が積んでゆくことが多く好んで観ることは少ないです;
そしてGJ部のサムネ観るとわかりますが、ハーレム系・萌キャラ要素と・・・流行の形式かとイメージするだけでお腹いっぱいになるんですよね;
だが、中身は全く違った印象でした。
なぜ最終話まで視聴できたのか、ギャグアニメだから笑って萌キャラで終わりでしょ?
とハードルを下げて観ていたからですね。
意表を付かれた点は、キャラの個性が定着してゆくことで愛着が生まれたことです! 自分でも謎ですw
最終話は変な感動に結びつき、ストーリーではなくキャラに負かされた気分が大きく良い余韻となりました。主観ですが、初めてギャグアニメで感情移入した のだと想います。
日常系作品で会話のテンポが遅く決してリズムがある笑いではないです。 常にゆるくマイペースに動くキャラが進む流れです。
正直、冒頭からつまらなかったです。
ただ、そのつまらなさが重なってゆくとキャラの位置づけが自然と見えてきて、そこに流れが生まれ、
不思議と勢いになっています!
その勢いが生まれるのが中盤ぐらいです。
それまでは、ただ、ただ普通の会話を繰り返すだけで、「ねぇ、何かおもしろいこと言うって」 と、
こんな糸口からオチは部長が噛む流れと低レベルだな と苦笑いに近いです。
そして特におもしろい展開が待っているわけではないですが、キャラの特徴が見えてくると見方が変わってきます。
ダメなキャラが可愛く観てしまうのですw
また、主人公・四ノ宮京夜がツッコミ・ボケもするが、イジられキャラの存在が大きく占め、
この世界観を一貫できた理由ですね。
視聴者を不快にさせることなく、ハーレム系で在りがちな下ネタに走るわけでもなく、ハーレムを築くわけでもなく、女の子に対する願望がネタとして構成されている点ですね。
その男の願望をネタにすることで、視聴者が笑って喜べる展開は計算された作りで巧いです。
GJ部員の女の子は、彼に好意をもつレベルで恋愛に走るわけでもなく争うわけでもなく、ただ彼が可愛いく愛でる裏返しがイジられる姿勢でこの世界観を潰さず、ゆるい日常を描かれたのではないだろうか。
そして新キャラが登場してゆくことで、ゆるい日常に変化が巧く混ざり合って、おもしろく可愛くなってゆくキャラ達が良かったです。
{netabare}それだけに最終話は、そんな彼女等とのゆるい日常が続くことがなく卒業。まるでダメ可愛い子供に旅立たれた気持ちで感動しました。
ギャグアニメでこの展開は良い意味で卑怯と感じましたね。 {/netabare}
演出も細かく7話からOPシーンが若干変わり、EDもキャラソンが使われ作品に愛着を持っていると感じられます。
{netabare} 個人的には各話ED後の1分程の会話シーンが11話繋がると一つの話しになっている点ですね。1話から冬であったことから、季節を重ねた小さな伏線が良かったです。
GJ部とは、青春を大いに楽しもうと励む部かな。{/netabare}
ギャグの好みは人それぞれでわかりませんが、ハードルを下げて観ると楽しめる作品かもしれません。