ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あなざーさんはだーれだ?
原作:小説・未読
自身の病気療養と、父の都合で母の実家のある夜見山に引っ越してきた榊原恒一は、引っ越し早々気胸で入院してしまう。その病院で通うはずの中学「夜見山北中」の制服を着た少女・見崎鳴を見かける。彼女は霊安室のある地下二階で姿を消す。
その後、回復し学校に通い始めた恒一は3年3組で異様な雰囲気を感じる。病院で見かけた少女、鳴は「いないこと」とされ、クラスメイトたちも転校してきた恒一に対し何か隠し事をしている。そして、ついにクラスメイトが事故で死んでしまう。そしてクラスメイトは次々と口に出す「ある年」が始まった。。。
26年前の「はじまり」、15年前の「途中で災厄が終わった年」、1年半前の母の死をめぐり、3年3組の「ある年」が動き始める。
ホラー、ミステリー作品ということで個人的に興味があった作品で、先日ようやく視聴することになりました。
過去の悲しい事件、呪い・怨念、呪縛を解く方法、と、過去に見たとあるホラー作品を思い出しました。
まぁこの種の作品、ネタ的に使いまわしたり、似た要素があるのは仕方のないことで、あとはそれを匂わせずにいかに新しい作品に見せるか、が作品作りの腕の見せどころなのしょうかね。
見終わった感想としては、まぁさほど薄気味悪さや怖さは感じませんでした。多少グロイ表現もありましたが、それほど派手でなく不快な感もありませんでした。作品としてみれば、伏線などちょっと薄い感もあり、こういう作品特有のお決まり感がどうもぬぐい去れない感じがありましたが、ストーリー的には王道というのかな、オーソドックスで見やすかったと思います。
「いないもの」とされていた鳴に話しかけてしまったせい(と思われている)で始まってしまった災厄。クラスメイト、その家族が次々と死んでいく中、「いないもの」の鳴に興味を持ち、惹かれる恒一。この二人の初々しさや、1年半前に出会っていた(恒一は「災厄」のせいで忘れてる)赤沢の恒一への思いの表現が良かったですね。最後の合宿先の洋館での「死者」を探す疑心暗鬼になったクラスメイトたちの暴動のシーンも緊迫感がありましたね。
途中からちょっと引いた目で見てしまう自分がおり、3年3組の災厄って過去にも起きてるんだよね、、、それも、死者が何人も出るような、、、そんな学校によく入学するなぁ、とか、させるなぁ、、、とか^^;今年は机が足らなかったのは職員室だったんだ、、、とか^^;今年の災厄は4月から始まった、、、ん、、、なんで?とかちょっと気になる部分があったような。。。
一応2回見て、2回目でようやく「そうだったんだ」と気づかされる部分がありました。26年前、15年前、1年半前のつながりとか、恒一と赤沢の関係とかこのへんのつくり方は良いと思いましたね。災厄の防ぎ方を録音して残すところなんかも良かったと思います。
ALI PROの曲もよく合っていたとも思いますし、BGMなんかもよかっと思います。ホラー作品としては面白かったと思います。個人的にはもう少し目新しさが欲しかったような気もします^^;