りく さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

後半の超展開、ハマればかなり楽しめます

原作未読。マンガ原作のアニメではありますが、２クールできっちりと終わるので「続きは原作で！」ということにはなりません。

あらすじ
主人公は滝川吉野と不破真広の２人。真広の義妹である不破愛花が何者かに殺されてしまったため、その犯人を見つけるべく動く真広。
一方で、魔法使いの一族である鎖部葉風は一族に騙され、無人島に閉じ込められてしまう。
そんな真広と葉風がつながり、そこに吉野も加わって復讐をするついでに世界を救う旅が始まる。

こう書くと暗くとドロドロしたイメージを持たれるかもしれませんが、本筋自体はシリアスながらもコメディ要素も多く、笑いながら見る事ができます。
若干スローテンポで進んでいきますが、丁寧に物語を進めている感じで飽きることなく見ていました。
１クール目の終わりで物語が急展開を迎え、２クール目からは別物と言ってもいいほど毛色の異なるストーリーになります。具体的にどう変わるのかは見てからのお楽しみですが、ここでハマれば最後まで楽しめると思います。

愛花を殺したのは誰なのか、葉風は無人島から脱出できるのか、真広の復讐はどういう形で決着がつくのか……などなど、続きが気になる良作でした。


以下感想
{netabare}作中でもハッピーエンドの復讐劇ということが示唆されていたように、気持ちのいい終わり方で「見て良かった」と思える内容でした。個人的には吉野と葉風の仲を応援したいですｗ
真広も彼女ができたようで、羽村はゆっちゃんとヨリを戻し、無職（山本）と左門or夏村もいい感じになるのかなという様子で、世界を救った皆さんにはぜひとも幸せになって欲しいですね！
…………泣かないで潤兄さん！（´；ω；｀）ﾌﾞﾜｯ

最初ゆっちゃんも愛花のことだと思ってました。
「うわあ、二股かー……」とか思っちゃってすいませんでした愛花さん。

それにしても、愛花が自殺だったというのは残念でした。ミステリー小説などでもそうですが、「犯人は誰だろう」と読み進めてきたのに自殺でしたってオチは釈然としないんですよね。
また、死の覚悟があまりにもあっさりしすぎていて少し物足りなかったです。「口では強がりつつも別れに涙する、くらいでも良かったんじゃないかなぁ」と思いましたが、そうじゃないのが愛花なんでしょうね。

ラストバトルで主人公２人がほぼ蚊帳の外ってのもつまらなかったですね。この二人のことだから何かやらかしてくれるだろうと期待してたのに、結局船の上で見てただけだったのは残念でした。{/netabare}


少々不満もありますが、全体を通して楽しく見る事ができた作品です。
「こういう人にオススメ！」と一言で言いづらいんですが、キャラデザとかあらすじとか、少しでも気になる要素があったら見てみてください＾＾