るぅるぅ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
芸術に浸る10分間。
大袈裟なタイトルですが、たった10分です。
心に染みる、響く、切ない余韻が心地良い感覚になれるはずです。
台詞は無いです。
「あにこれ」の粗筋が、冒頭のメッセージになります。
答えは自己解釈で良いと想います。
雨の重低音・ピアノのメロディ、シンプルだけで深い音色。
純粋に美しい音に浸っていました。
台詞が無いから絵をただ見入る視聴者、それが雨の街へ迷い込むということではないでしょうか?
制作者から世界観を感じさせたい想いが伝わってきます。
薄いくすんだ様な青色一面の街の背景に吸い込まれ、雨によって白づく奥行き、
古錆びて荒れた風景に魅了されました。
少し寂しく切ない雨の街を感じてみてはどうでしょうか。
私の解釈{netabare}
全てお婆ちゃんの記憶と想います。
子供は幼い時のお婆ちゃん自身で、ロボットの記憶は雨によって街から遠ざかった
人達の過去を思い出した記憶、冒頭の年老いた女性とロボットの頭がある部屋に繋がります。
それが自然な物語に結びつく印象ですね。
お婆ちゃんは雨とロボットを観る度に一人孤独な想い出に浸るのかな と感じると切なくなりますね。
お婆ちゃんの想い出と共に悲しい雨はやむことは無いのかもしれないね。{/netabare}