sherlock さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
OHANAへの感謝の気持ちを忘れない…
この映画では
緒花・皐月・翆という三代にわたる家族のつながり…
菜子の母親との対立を経た親子愛…
民子が他の立場に立ってものをつくることの大切さを学ぶ…
といったそれぞれのキャラの身近な人や大切な人との人間模様を意識した映画だった
それはタイトルのHOME SWEET HOMEからもわかる
上映時間が短かったせいもあるが上手くまとめるために内容が若干薄く
アニメで登場した主要キャラを全員登場させるために若干変な設定や回想だったのは
残念だったが、それは僕が期待し過ぎたせいだと思う
従って、何も意識せず単純に今まで見たアニメの一部だと思って観る事をおススメする
そして、キャラの多様な表情や風景はアニメと同様に鮮明で美しかった
映画鑑賞後、
{netabare}ハワイ語のOHANAについて調べてみた
すると、OHANAが意味する家族と言うものは肉親だけではなくそれほど近しい存在と言う意味の方が
強いことが分かった
つまり緒花のOHANAと言うのは喜翆荘の人達皆のことである{/netabare}
皆さんの近しい存在{netabare}=OHANA{/netabare}がいる
HOME SWEET HOME(落ち着ける場所)と言えばどこですか?
実家や(結婚している人は)自分の家庭、愛している人のそばやある特定の時間の思い出の場所だったりするかもしれない
そんな場所で家族と呼べる存在と一緒にいられることにもっと幸せを感じるべきなのかなと改めて思う
家族と言うのは一番近いのに遠い存在…
いるのが当たり前になっていて気づかないが必要なときに傍にいてくれる存在…
そんな人が今を生きて傍にいることにもっと感謝の気持ちを持つべきだなと感じた
-ここからはいつもの余談なので気にしなくて大丈夫です!!-
僕は正直家族と呼べるほど家族に頼ってこなかった
(もちろん経済的な面は援助してもらいましたが…)
だから、20年生きてきてまだ親のありがたみと言うものを正直実感できていない
親は僕の学校生活など一切聞かなかったし僕も話さなかった
特に受験中は親とは挨拶程度の会話しかなかった
進路も僕が勝手に決めてくれと言う放任主義の両親であったために
書類にサインしてもらうだけの存在だった
もちろん反抗期など来るはずもない
反抗するほど何も言われてないし、気にかけられていない
家族で外食に行った時も両親と妹たちの中で話していることが多く、空気のように扱われてきた
僕はもしかしたら両親の子じゃないのかもと思ったことは何度もある
そしてそんな家族と長く生活するうちにそれが普通だと思ってしまうほど慣れてしまっていた
しかし最近、時間に余裕ができ家族と少し話すようになった
今はまだ一人の社会人として話すような感覚ではあるが
これから社会に出て自立し、家庭をもつようになったらきっと
親のさりげない優しさやありがたさに気づくのかなと思って期待している
はい、と言うことで最後の余談は読みとばしてもらって…
この映画は家族の大切さと言うありきたりなテーマの中に様々な家族の愛のかたちや
人間の成長を描いた情景の美しい映画なので興味がある方はぜひ見てみてください!!(^_-)