退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
オススメ度
★★★★★★
ストーリー
★★★★★★
脚本・構成
★★★★
設定
★★★★★★★
キャラクター作画
★★★★
キャラクターデザイン
★★★★★★
物体作画
★★★★★★★
動画
★★★★★★★★
背景
★★★★★★★★★
色彩
★★★★★★★
音楽
★★★★★★
演出・効果・構図
★★★★★★★★
声優
★★★★★★★
OP
★★★★★★★
ED
★★★★★★
{netabare}
率直に言って、勿体無い作品。
ストーリーは、後半から主に虚淵玄氏らしい内容になる。
十分面白かったと言えるが、合格点(3.0)は与えられない。
尺不足から来る詰め込みすぎな内容、散見している説明不足な点、作画の崩壊、等々その辺りをマイナスに感じた。
まず、このアニメは壮大な設定を持っているにも関わらず、やや世界が狭く感じられた。
もう少しこのアニメ独自の「人々の生活描写」を描ければ、多少は広さを感じただろう。
例えば、ガルガンティア以外の船団との交流を描くなどがあれば良かったのではないか?
加え、「人類銀河同盟」と「ヒディアーズ」の設定を表すシーンの大半が回想(特に銀河同盟)の為、どうも具体性に欠いており、印象が微妙。
もう少し銀河同盟の規模や、そのヒディアーズとの戦いの歴史
が分かりやすく、視覚的に表現されていれば良かったのかもしれない。
また、何故ガルガンティアにマスドライバーが搭載されていたのか?中佐とストライカーはどうして地球にいたのか?etcなどいくつかの設定は、その経緯が分からず、どうも展開の為にポンポン登場させたような都合良さを感じてしまった。
それに、序盤は海賊を倒す事にあれだけ反対していたガルガンティアの人々が、あっさりマスドライバーで中佐の船団を攻撃し始めた(一応防衛目的だが…)、というのはおかしくはないだろうか?
後半は、話の風呂敷をまとめるのに気を遣いすぎたように感じる。
度々、作画崩壊も見受けられた。
遠くからの構図のシーンでは、キャラクターの顔が崩れまくっていた。
目立たないレベルなら良かったのだが、物語後半になればなるほど、明らかに崩壊が顕著になっていた。
代わりに戦闘シーンのクオリティが良かったので、減点は控えめに。
とは言っても、レド少尉の葛藤などは残りの尺が少ないのに対して、よく表現できていた。
この作品のテーマに関しても、他の雑多なアニメに比べれば遥かに深いものが取り上げられており、なかなか興味深かった。
あと、チェインバーの最後の台詞は巧いと感じた(やはり、成分タグにあった)。
個人的に同じ虚淵氏の脚本作品であるサイコパスよりは随分面白い。
あちらは2クール使って終始グダグダしてしまった印象が強いが、こちらは逆に1クールでは足りなかったと言える。
面白かったが、もう一押しが足りなかった良作。
{/netabare}