「ヒカルの碁(TVアニメ動画)」

総合得点
88.6
感想・評価
1667
棚に入れた
8991
ランキング
106
★★★★☆ 4.0 (1667)
物語
4.3
作画
3.8
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

このアニメで感じるのは、熱さやワクワク感よりも、ドキドキの緊張感

バリバリの世代アニメです。
コナン、犬夜叉、テニプリ、ヒカルの碁、こち亀、ワンピースなどなどこの世代なので、すごいハマっていたアニメでした。

【短い感想】
いわゆる初代「何やってるか分からないけど面白いアニメ」だと思っています。
最近では咲だったりちはやふるなどの文系アニメが増えてきましたが、その原点とも言える作品だと思います。
しかし、この作品は他とは圧倒的に違うものだと思っています。
他のアニメは、ちはやふるであれば文系+体育系という感じで、咲は異能やエフェクト、演出の派手さというものがあります。
つまりは熱いものにしやすい、ルール分からなくても面白いものにしやすくなっていると思います。
ヒカルの碁は何で攻めているかといえば、「緊張感」でしょう。
特殊能力があるわけではない、動きがあるわけではない、演出も派手といえるものではないはずです。
それでもこの緊張感にすごく惹き込まれる、そんな作品です。
ルールはよく分からないけど、「この場面はまずい…」「そんな手があったとは…」「ここさえ凌げば…」といったキャラの緊張感がビシビシ伝わってきて、思わず感情移入するアニメです。

対局の緊張感だけでなく、ヒカルを始めとするそれぞれのキャラの成長、佐為とのやり取り、因縁の対決などなど見どころ満載のアニメです。
主題歌やBGMもお気に入りで今でもよく聞いてます。
お気に入りの主題歌とBGM
主題歌:shela『Days』
BGM:交わる道 「一歩ずつ進んでいくんだ!」「よし!ここからだ!」みたいな前向きな気持ちになった時に流れるイメージです。


【長い感想】
・一番お気に入りのキャラ
この人なしでヒカルの碁は成り立ちません。
分かる人には分かっていただけるチョイスだと思います。
{netabare}門脇龍彦:私が思うに世界一かっこいいかませ犬、引き立て役
どういう人かというと、塔矢アキラ以外にヒカルと佐為と対局した数少ない人です。
門脇さんの引き立て具合がマジで半端ない、ヒカルの碁屈指の名場面を2度も作った最強の引き立て役です。
アニメでは北斗杯への道を見ればもう1つの名場面を見ることができます。

名場面①:門脇がプロ試験前の前哨戦で院生のヒカルに対局を申し込むも、相手がまさかの佐為で、ボコボコにされた後のやり取り
門脇「碁をはじめてどれくらいになる?」
ヒカル「千年」(佐為とともに親指をたてながら)

名場面②:ヒカル(佐為)を目標にしてきた門脇が、佐為ではなくヒカル本人に負けた後のやり取り
門脇「以前のキミの方が…それでもやっぱり強かったような………とは…」
門脇「いや!スマン、気にしないでくれ」
ヒカル「ううん、オレもそう思う」(ヒカル満面の笑みで)BGM:交わる道

門脇さんマジ名場面製造機!
1つ目は佐為の強さを言葉で表し、ヒカルと佐為の一心同体となっている様子を表した最強の名場面。
門脇さんがその言葉に感銘を受けた気持ちがビシビシ伝わってきたし、その場でプロ試験の申込書を破いて鍛え直すと言った門脇さんもかっこいい!
ここがただのかませ犬と門脇さんの違いです。
2つ目は佐為と別れたあとのヒカルの気持ちを物の見事に表した名場面。
佐為との別れを受け入れ、佐為を目指しながら、門脇さんに以前のキミ(佐為)の方が強いと言われ、とにかく嬉しい気持ちになったことが伺える場面です。
佐為の強さを認めてくれた、目標はやはり大きい、これからも佐為を目指していくなど、様々な憶測は出来ますが、考えるよりもあの笑顔を見てヒカルの嬉しさを感じた方がいいなぁと思った場面でした。

ただの名場面じゃない、佐為と打ったことがあるという重要人物、そしてヒカルの気持ちを描写できる人物として、門脇さんの存在は非常に大きかったと思います。
つーかたった2つの場面だけでこれだけの存在感を出せる人はいないですよ。
すごく魅力あふれる人物でした。{/netabare}


【最後に】
これだけキャラが成長するアニメも珍しいと思います。
見た目も精神的にも別人かと思えるくらい、それでも場数や経験を踏まえれば納得出来ます。

対局のドキドキ感はやはり目を見張るものがあります。
そして、ヒカルと佐為の関係、これをぜひ最後まで見届けていただきたい。
かなり長い作品ですが、マンガの立ち読みでもいいから最後まで見ていただきたいなぁと思いました。
この作品の世代として本当に誇り高い一作です。

投稿 : 2013/12/13
閲覧 : 290
サンキュー:

13

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